レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年05月30日
- 登録日時
- 2013/11/22 11:12
- 更新日時
- 2014/02/05 14:26
- 管理番号
- 埼熊-2013-079
- 質問
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解決
精神疾患における「発達障害」と「パーソナリティ障害」の違いについて知りたい。定義のほか、検査方法・結果の違いなどについても知りたい。
- 回答
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下記の資料を紹介した。
1発達障害とパーソナリティ障害との関連について記述のある資料
『臨床心理学 2009年7月 第9巻第4号通巻52号』 特集パーソナリティ障害(金剛出版 2009)
p461-469 原田憲一「パーソナリティ障害の概念および診断をめぐって」
p505-511 高石浩一「パーソナリティ障害への支援 学生相談場面において」
p519-523 高岡健「パーソナリティ障害への支援 支援者の連携について」
2発達障害およびパーソナリティ障害について個々に記述のある資料
『児童青年精神医学大事典』(ジェリー・ウィーナー編著 西村書店東京出版編集部 2012)
p59-63「児童青年精神医学における障害の分類」に、「精神障害の診断と統計の手引き(DSM)」のⅡ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅳ-TRについて解説あり。
p183-289「第Ⅲ部 発達障害」、「精神遅滞(p183-213)や「自閉性障害」(p214-248)ほか、症状単位で定義と診断基準等の記述あり。「検査と測定法」の表あり。
p573-588「パーソナリティ障害」に、「DSM-Ⅳ-TR」における定義について記述あり。診断基準等の記述あり。
『メルクマニュアル 日本語版』(マーク・H.ビアーズ英語版編集 日経BP社 2006)
p1825-1829「人格障害」(英文索引「personality disorder」より)の項あり。「診断と分類」に詳しい。典拠は「DSM-Ⅳ」。
p2638-2650「学習障害および発達障害」その範囲、各症状の診断について記述あり。
『現代精神医学事典』(加藤敏編 弘文堂 2011)
p834-835「パーソナリティ障害〔英〕personality disorder〕」の項あり。DSM-Ⅳにも触れられている。
p835「パーソナリティ障害診断法」に、診断法の名称が列記されており、簡単な解説あり。
p839-840「発達障害〔英〕developmental disabilities ; developmental disorder」に、「DSM-Ⅲ-R」における定義について記述あり。
『精神医学キーワード事典』(松下正明総編集 中山書店 2011)
p127-129「パーソナリティ障害」に、「DSM-Ⅳ」における定義について記述あり。
p167-169「発達障害と気分障害」に記述あり。各症状のうち2疾患について解説あり。
『医学書院医学大辞典 第2版』(伊藤正男総編集 医学書院 2009)
p2240「パーソナリティ障害〔personality disorder〕」の項あり。(典拠は「DSM-Ⅳ」)
p2250「発達障害〔developmental disorder〕」の項あり。
『DSM-4-TR精神疾患の分類と診断の手引』(American Psychiatric Association著 医学書院 2003)
p49-72に通常、幼児期、小児期、または青年期に初めて診断される障害として、学習障害、広汎性発達障害、注意欠陥および破壊的行動障害等の記述あり。
p233-242〈パーソナリティ障害〉の記述あり。
3発達障害について記述のある資料
『子どもの心の診療シリーズ 2 発達障害とその周辺の問題』(齊藤万比古総編集 中山書店 2008)
p46-114「Ⅱ 発達障害各論」に各症状別で解説されており、概念または定義について記述がある。「検査所見」の項目あり。典拠は「DSM-Ⅳ-TR」。
『発達障害ケースブック』(市川宏伸編 診断と治療社 2009)
p3-27「発達障害の診断と治療」に、発達障害の概念について記述あり。症例報告が掲載されており、「検査所見」の項目あり。典拠は「DSM-Ⅳ-TR」。
『母子保健情報 63号』(母子愛育会 2011)
「特集 発達障害」1冊全体が発達障害の特集。「広汎性発達障害」「注意欠陥多動性障害」「学習障害」「精神遅滞」の概念または定義の記述あり。「検査」の項目あり。
『注意欠如・多動性障害-ADHD-の診断・治療ガイドライン』(齊藤万比古編 じほう 2008)
p3「わが国で発達障害に含まれるとされている障害(DSM-Ⅳ-TR所収)」の表あり。
『特異的発達障害診断・治療のための実践ガイドライン』(特診断と治療社 2010)
「特異的読字障害」や「特異的算数障害」に焦点を当てたガイドライン。
4パーソナリティ障害について記述のある資料
『今日の精神疾患治療指針』(樋口輝彦編 医学書院 2012)
p205-230「5 パーソナリティ障害」の章全体がパーソナリティ障害についての解説。
『みんなの精神医学用語辞典』(松下正明著 弘文堂 2009)
p206-204「パーソナリティ障害」に、「DSM-Ⅳ-TR」における定義について記述あり。
『発達心理学ハンドブック』(福村出版 1992)
p870「発達障害の発生機序をめぐって」発達障害の定義についてあり(典拠はDSM-Ⅲ-R)。
p886-898「発達障害の心理学的診断アプローチ」発達障害の診断、心理診断システムについて記載有り。
目加田敏浩「「発達障害」と心理臨床」(『臨床心理学研究 2005年5月』p21-38 日本臨床心理学会 2005)
発達障害と関係法、諸政策等について歴史的経緯を踏まえた論考。
p31-33「「発達障害」診断における心理検査」に各障害を精査するための検査について記述あり。
『境界性パーソナリティ障害 日本版治療ガイドライン』(牛島定信編 金剛出版 2008)
パーソナリティ障害の一類型である「境界性パーソナリティ障害」のガイドライン。
5 インターネット情報
《文部科学省ウェブサイト》〈文部科学省の特別支援教育における発達障害の定義〉(2014/02/05最終確認)
「発達障害とは」(http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/hattatu.htm)
「「発達障害」の用語の使用について」(http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/main/002.htm)
「発達障害の法令上の定義」(http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/main/002/001.htm)
- 回答プロセス
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医学関係の参考資料を調査する。
自館目録で〈DSM & NDC 49〉〈発達障害〉〈パーソナリティ障害〉をそれぞれ検索する。
NDC分類493.7(精神医学)の資料を確認する。
その他調査済み資料
用語の説明等簡単な記述のあったもの
『だれでもわかる精神医学用語集』(民事法研究会 2010)
『発達障害事典』(パスカル・J.アカルド編 明石書店 2011)
『標準・傷病名事典』(寺島裕夫編著 医学通信社 2009)
『子どものメンタルヘルスがわかる本』(スティーブン・V.ファラオーネ著 明石書店 2007)
『発達障害子どもを診る医師に知っておいてほしいこと』(平岩幹男著 金原出版 2009)
『パーソナリティ障害の認知療法 全訳版』(A.T.ベック他著 岩崎学術出版社 2011)
『標準精神医学』(野村総一郎編 医学書院 2009)
宮尾益知「治療の実際」(『総合リハビリテーション 41巻1号』p13-16 医学書院 2013)
『臨床心理学 2007年5月』(特集 発達障害とアセスメント)(金剛出版 2007)
p355-360「ライフサイクルと発達障害」(杉山登志郎)
『応用心理学事典』(丸善 2007)p98-99「発達障害をもつ子どもたち」の項あり。
『発達心理学用語辞典』(北大路書房 1991) p252「発達障害」の項あり。
『心理学事典』(有斐閣 1999)p693「発達検査・発達障害」の項あり。
『心理学辞典』(丸善 2004)p222「広汎性発達障害」、p508「特異的発達障害」の項あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 内科学 (493 9版)
- 参考資料
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- 『臨床心理学 2009年7月(第9巻第4号通巻52号)』 特集:パーソナリティ障害 (金剛出版 2009)
- 『児童青年精神医学大事典』(ジェリー・ウィーナー編著 西村書店東京出版編集部 2012) , ISBN 9784890134199
- 『メルクマニュアル 日本語版』(マーク・H.ビアーズ英語版編集 日経BP社 2006) , ISBN 4822203980
- 『精神医学キーワード事典』(松下正明総編集 中山書店 2011) , ISBN 4-521-73374-3
- 『医学書院医学大辞典 第2版』(伊藤正男総編集 医学書院 2009) , ISBN 4-260-00582-0
- 『DSM-4-TR精神疾患の分類と診断の手引』(American Psychiatric Association著 医学書院 2003) , ISBN 4-260-11886-2
- 『子どもの心の診療シリーズ 2 発達障害とその周辺の問題』(齊藤万比古総編集 中山書店 2008) , ISBN 4-521-73072-8
- 『発達障害ケースブック』(市川宏伸編 診断と治療社 2009) , ISBN 4-7878-1713-2
- 『母子保健情報 63号』(母子愛育会 2011)
- 『注意欠如・多動性障害-ADHD-の診断・治療ガイドライン』(齊藤万比古編 じほう 2008) , ISBN 4-8407-3813-0
- 『特異的発達障害診断・治療のための実践ガイドライン』(特診断と治療社 2010) , ISBN 4-7878-1781-7
- 『今日の精神疾患治療指針』(樋口輝彦編 医学書院 2012) , ISBN 4-260-01380-7
- 『みんなの精神医学用語辞典』(松下正明著 弘文堂 2009) , ISBN 4-335-65139-2
- 『発達心理学ハンドブック』(福村出版 1992) , ISBN 4-571-23027-3
- 『臨床心理学研究 2005年5月』(日本臨床心理学会 2005 p21-38)
- 『境界性パーソナリティ障害 日本版治療ガイドライン』(牛島定信編 金剛出版 2008) , ISBN 4-7724-1041-4
- キーワード
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- 発達障害
- 境界性人格障害
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000141091