レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年3月19日
- 登録日時
- 2010/03/19 12:46
- 更新日時
- 2011/11/30 11:38
- 管理番号
- 相市-H21-039
- 質問
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解決
以前新聞で見た安東次男の俳句を探している。人生の終わりに詠んだ句で、内容は「故郷の木の実が落ちる音を聞きにかえらんか」という感じだった。2~3年前の産経新聞か東京新聞夕刊の囲み記事だったと思う。
- 回答
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お尋ねの俳句は「木の実山その音聞きに帰らぬか」。『安東次男全詩全句集』や『新折々のうた 7』に記載されている。また、深大寺には句碑がある。
- 回答プロセス
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インターネットGoogleにて作者名と、質問者が覚えていた句の一部をキーワード化し、“安東次男 そのとき 帰らんか”で検索。
調布市立図書館のHP(http://chofu.town-info.com/units/36243/kuhikahi_lib/)にて「木の実山その音聞きにかえらんか」がヒット。
安東次男の墓と句碑が深大寺にあることが判明。
市内OPACで安東次男の句集はヒットせず。
県内を検索し、句集を探す。以下の2冊がヒット。取寄せた。
①『安東次男全詩全句集』思潮社 2008年→P415に「木の実山…』の句あり。
②『流火草堂遺珠』ふらんす堂 2009年→該当句なし
市内OPACにて“辞世”“サイゴノコトバ”で検索。次の2冊を見たが、該当句なし。同分類付近の書架も見るが見当たらず。
③『元気なうちの辞世の句300選』(坪内稔典/撰、荒木清/編 中経出版 2004年)〔911.367〕
④『最期の言葉』(柘植久慶/著 太陽出版 2008年)〔281.04〕
インターネットGoogleにて“深大寺 句碑”で検索。
「むさし野窯」のHP(http://jindaijigama.com/jindaiji/jindaiji205.html)がヒット。深大寺の歌碑と句碑のページがあり「深大寺碑探勝」という小冊子が紹介されている(調布市観光協会/刊 2007年)→市内所蔵なし。
新聞で取り上げられるくらいなら、『折々のうた』にも載ったことがあるのではと思い、
⑤『新折々のうた 総索引』(大岡信/編 岩波書店 2007年)〔S911.04〕の初句索引で「木の実山」を引く。
記載のあった、
⑥『新折々のうた 7』(大岡信/編 岩波書店 2003年)〔S911.04〕P125に該当句あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
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『安東次男全詩全句集』安東次男/著,思潮社 2008年
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『流火草堂遺珠』安東次男/著,中村稔典/編,ふらんす堂 2009年
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『最期の言葉』柘植久慶/著,太陽出版 2008年
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『新折々のうた 総索引』大岡信/編,岩波書店 2003年
- 『新折々のうた 7』大岡信/編,岩波書店 2007年
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『安東次男全詩全句集』安東次男/著,思潮社 2008年
- キーワード
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- 安東次男
- 木の実山
- 辞世
- 最期の言葉
- 句碑
- 深大寺
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 文学
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000065387