レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年4月13日
- 登録日時
- 2014/06/18 14:29
- 更新日時
- 2014/06/28 11:43
- 管理番号
- 岩手-184
- 質問
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送仙山の伝説について知りたい。
- 回答
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送仙山は山頂が平たい形の山から、首を打ち落とされるという伝説が伝わっている。
次の二つの内容の記述がある資料を紹介した。資料によって〈送仙山〉〈送瀬山〉と表記。
【岩手山と姫神山にまつわる伝説】
岩手山は妻であった姫神山が嫌になり追い出す際に、送り役をオクリセンという家来に申し付けた。翌朝目を覚ますと目の前に姫神山がそびえているので、岩手山は非常に怒りオクリセンの首を打ち落とした。送瀬山(送仙山)の頭がかけているのはそのせいで、岩手山の右裾にある瘤はその時打ち落とした首である。
『村誌「たまやま」』
⇒P695~696「姫神山と岩手山」
『岩手県の民話』
⇒p.114~118「岩手三山〈伝説・玉山村〉」早池峰山が加わり三角関係。送仙山のはねられた首は、岩手山中腹に飛んでいき「鞍掛山」になったと、記述あり。
『岩手の民話』
⇒p64「姫神山」
『岩手の伝説』
⇒p205「岩手山と姫神山」
『姫神物語玉山の歴史』
⇒p37~38「大和三山式、妻争いの伝説」
『農民生活変遷中心の滝沢村誌』
⇒p582「岩手山と姫神山」
『岩手民話伝説事典』
p223「1555 姫神山(21)」
【 山の名の由来となった伝説】
岩手山から逃げだしたはたおり姫は、鬼共に追われて犬こしと桐ヶ久保の送仙姫に助けられた。鬼共は送仙姫を怒って首を切り落とした。送仙姫の里々は悲しみ、山に送仙姫を祀って送仙山とよんだ。
『姫神物語』
⇒p5~6「送仙山」
『岩手民話伝説事典』
⇒p265~266「1931 送仙山(142)」
- 回答プロセス
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・民話資料(388)~をブラウジング。記述のある資料を確認。
・送仙山近辺の市町村誌も調査。
- 事前調査事項
- NDC
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- 伝説.民話[昔話] (388 9版)
- 東北地方 (212 9版)
- 参考資料
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- 『村誌「たまやま」』村誌「たまやま」編纂委員会∥編 玉山村∥出版 1979年 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I001144632-00)
- 『岩手県の民話』日本児童文学者協会∥編 偕成社∥出版 1981年 , ISBN 4035222607 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001522583-00)
- 『岩手の民話』深沢 紅子・佐々木 望∥共編 未来社∥出版 1957年 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I024758321-00)
- 『岩手の伝説』岩手県小学校国語教育研究会∥編 日本標準∥出版 1978年 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000076801-00)
- 『姫神物語玉山の歴史』太田 忠雄∥編著 姫神物語研究所∥出版 1990年 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036141610-00)
- 『農民生活変遷中心の滝沢村誌』福田 武雄∥編著 滝沢村∥出版 1974年 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001221188-00)
- 『岩手民話伝説事典』岩手出版∥編・出版 1988年 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001944025-00)
- 『姫神物語』太田 忠雄∥編著 姫神物語研究所∥出版 1977年 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036171732-00)
- キーワード
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- 送仙山 (送瀬山)
- オクリセン
- 岩手山
- 姫神山
- 伝説
- 民話
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000154494