レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年05月26日
- 登録日時
- 2016/11/06 11:14
- 更新日時
- 2016/11/06 11:14
- 管理番号
- 川図16-2
- 質問
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解決
太平洋戦争中に川崎にあったと思われる「とうなか航空」(漢字不明)の当時の住所を知りたい。
中島飛行機製作所の子会社で、飛行機の組み立てなどを行っていたが、戦後に倒産したようだ。
- 回答
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以下の①~③の資料を紹介した。
①『中島飛行機の研究』(高橋泰隆、日本経済評論社、1988)
②『平和ウォーキングマップ・川崎』(平和マップづくり実行委員会、教育史料出版会、1995)
③『東京芝浦電気株式会社八十五年史』(東京芝浦電気株式会社、東京芝浦電気総合企画部社史編纂、1963)
- 回答プロセス
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中島飛行機がのちに富士重工になったという情報を受け、『富士重工業50年史』(富士重工業株式会社社史編纂委員会、富士重工業、2005)を確認したが、「とうなか航空」については記載がなかった。
次に、中島飛行機関連の資料を探したところ、①の図書に記述が見つかったが、住所は分からなかった。
以前、川崎の軍需工場に関するレファレンスがあったため、その時の資料(②)にもあたってみる。おそらく中原あたりだということなので、中原区に絞って調べると、「東京中島電気」の住所の記載があった。ご質問者も、上小田中という住所から、おそらくこの会社であるとのこと。
そこで、東京中島電気と東中航空との関係についての記述を探すことにする。
東芝との共同出資ということから、東芝の社史③を調べると、「東京中島電気株式会社」が戦時中に「東中航空兵器株式会社」へ社名を変更していたことが分かった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 航空工学.宇宙工学 (538)
- 電気工学 (540)
- 日本史 (210)
- 参考資料
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高橋泰隆 著 , 高橋, 泰隆, 1946-. 中島飛行機の研究. 日本経済評論社, 1988.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001925267-00 , ISBN 4818802336 (「中島飛行機の主要傘下会社」(表2-19、p.99)の「同系会社」の欄に「東中航空兵器」とある。資本金の額が記載されているが、住所は不明。) -
平和マップづくり実行委員会 編著. 平和ウォーキングマップ・川崎 : 市民が掘りおこした戦争遺跡. 教育史料出版会, 1995.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002463377-00 , ISBN 4876522774 (p.48/地図p.44-45「東芝と中島飛行機の共同出資により上小田中に設立」された「東京中島電気」という会社が紹介されている。) -
東京芝浦電気株式会社 , 東京芝浦電気株式会社総合企画部社史編纂室 編. 東京芝浦電気株式会社八十五年史. 東京芝浦電気, 1963.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I000745568-00 (p.138に、「東京中島電気株式会社」の説明があり、「19年7月、社名を東中航空兵器株式会社と改めたが、終戦直後、旧名に復した」との記述があった。巻末年表にも、p.961「昭和14年12月26日」、「中島飛行機(株)と共同出資で東京中島電気(株)を設立(昭19.7東中航空兵器と改称)」とある。)
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高橋泰隆 著 , 高橋, 泰隆, 1946-. 中島飛行機の研究. 日本経済評論社, 1988.
- キーワード
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- 中島飛行機株式会社
- 東京中島電気株式会社
- 東中航空兵器株式会社
- 航空機
- 軍需工場
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000199274