レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/6/20
- 登録日時
- 2018/07/28 00:30
- 更新日時
- 2024/03/29 00:33
- 提供館
- 金沢市図書館 (2310230)
- 管理番号
- 玉川-000659
- 質問
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解決
【湯涌温泉の開湯年代について】 湯涌温泉が開湯1300年と言われているが、何か文献にはっきりとした記述がされているのか知りたい。
- 回答
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湯涌温泉の起源については、「養老年間」、「養老2年」と言い伝えられているが、明確な記述があるわけではなく、言い伝わってきたものが各文献に記されている。
養老年間を起源とする点で諸伝承は一致しており、パンフレット等の公式見解となっている。
養老2(718)年の成立とすると、開湯1300年ということになる。
起源については、鷺が止まっていた場所を見たら湯が出ているのが発見されたというものと、泰澄大師が開いたというものがある。ただし、いずれも言い伝えの域を出ない。
以下に参考文献を列挙する。
・『ふる里 資料』(109068780)
前者の見解を紹介している。同書は『湯涌谷村史』(当館に所蔵無し)の記述を中心に編まれている。
・『加賀志徴 下編』(11824805)
「郷村名義抄」の、往古より出湯があったため村名となったという記述を紹介している。
後者のものとして、河合良温「温泉記」の記述を紹介している。
・「湯涌温泉濫觴記」(『汲古雑録』(119546962)所収)
同書では、養老年間の成立と述べている。同書では、粟津その他加賀の温泉と主張するところは同じと述べている。上記「温泉記」の記述も引いている。
・『角川日本地名大辞典 17 石川県』(118552562)、『日本歴史地名大系 17 石川県』(118287258)は、『加賀志徴』の記述をもとに、泰澄によって開かれたという伝説があることを紹介している。
・『ゆわくものがたり』(109175477)では、両説を併記している。
・『山の民物語』(118419580)
上記「温泉記」(同書内では「湯涌温泉記」と記載)の内容を紹介
「訳本越の下草二」の、越中湯谷村の温泉壺を封印して以来、湯涌で湧出するようになったという逸話を紹介している。
「湯涌温泉誌」(当館に所蔵無し)という資料に記載されている前者の見解を紹介している。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000239686