レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年09月03日
- 登録日時
- 2016/09/06 12:39
- 更新日時
- 2018/02/06 11:45
- 管理番号
- 島根郷2016-09-001
- 質問
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解決
江戸時代、現在の韓国・釜山にあった「倭館」の場所がしりたい。また、同じく釜山にあったと思われる「牛岩(ウハン)浦」の場所がしりたい。
- 回答
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【資料2】p50-51に現在の地名で「草梁洞」「牛岩洞」が載っていた。おそらくこの辺りであったと地図を見せて回答。
- 回答プロセス
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1.倭館のあった場所を確認。【資料1】p576「倭館(わかん)」の項目に、江戸時代は釜山浦内の豆毛浦から草梁(チョリャン)に1678年に移された、という記述があった。質問者に確認したところ、享保年間(1716-1735)の頃とのことなので、「草梁」の場所を調べる。
2.釜山湾の詳細な地図がないか調べる。韓国の地図をあたっていくうちに、【資料2】p50-51に釜山湾の拡大地図が載っていた。それを調べたところ、「草梁」は現在の「草梁洞(チョリャンドン)」あたりと思われる。釜山駅にほど近い場所であった。
3.「牛岩浦」は地名便覧をみるが見つけれず。インターネットで検索したところ、【資料3】のHPに出てきた。同じ並びに「五六島」「龍塘浦」という地名があるので「五六島」「龍塘浦」の近くを【資料2】の地図で丹念に探すと、「牛岩洞(ウアンドン)」という地名を見つける。南区と東区の境界あたりの場所であった。
- 事前調査事項
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質問者より:江戸時代の漂流民の古文書に出てきた地名。船から見えた場所なので、海沿いの地名と思われる。
- NDC
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- アジア (292 8版)
- 参考資料
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【資料1】伊藤亜人, 大村益夫, 高崎宗司, 武田幸男, 吉田光男, 梶村秀樹 監修 , 伊藤, 亜人, 1943- , 大村, 益夫, 1933- , 高崎, 宗司, 1944-. 韓国朝鮮を知る事典 = CYCLOPEDIA OF KOREA 新版. 平凡社, 2014.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I025326514-00 , ISBN 9784582126471 (当館請求記号(禁帯)R221/カ14) -
【資料2】黄載璣 [ほか]著 , 黄, 載璣. 最新韓国基本地図. 帝国書院, 1989.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001997854-00 , ISBN 4807126040 (当館請求記号(禁帯)R292.1/サ89) -
【資料3】日清/日露戦役時の清韓地名位置(海軍編)
http://www9.plala.or.jp/chietaku/shinkan.htm(最終確認2016/9/6)
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【資料1】伊藤亜人, 大村益夫, 高崎宗司, 武田幸男, 吉田光男, 梶村秀樹 監修 , 伊藤, 亜人, 1943- , 大村, 益夫, 1933- , 高崎, 宗司, 1944-. 韓国朝鮮を知る事典 = CYCLOPEDIA OF KOREA 新版. 平凡社, 2014.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000196649