レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20120501
- 登録日時
- 2016/09/09 18:48
- 更新日時
- 2016/10/17 18:18
- 管理番号
- 広県図20160006
- 質問
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解決
昔,卒業式等で歌っていた歌の歌詞の全文が知りたい。歌詞は,「ふみよむことをさずけられ,ものかくことをさずけます」で始まり,歌のタイトルは,確かではないが,「師の恩」だった。
- 回答
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「師の恩」の歌詞が掲載されていたのは,次の資料である。
『祝祭式日唱歌 唱歌学習帖』に,該当の「師の恩」の歌詞と楽譜が掲載されていた。
『むかしの帝釈 第2集 明治・大正のころの話』に,「師の恩」が歌われていた時期や地域に関する記述があり,歌詞と楽譜が掲載されていた。
- 回答プロセス
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1 昔の学校で歌われていた唱歌について調査したところ,全国的に有名な唱歌が多く掲載された資料の中には,該当するものは見つからなかった。
2 郷土資料の中で,唱歌に関する資料を調査したところ,広島県教育会が編纂した『祝祭式日唱歌 唱歌学習帖』に,「文読む業(わざ)を 教へられ、もの書くことを 授けます、」で始まる「師の恩」の歌詞と楽譜が掲載されていた。
3 後日,「卒業式の歌」というタイトルの歌を調査した際に,国立国会図書館サーチで「卒業式の歌」をキーワードに検索したところ,『むかしの帝釈 第2集 明治・大正のころの話』がヒットした。目次に,「「卒業式の歌」と「恩師」について」とあり,「恩師」と書かれた歌が,「師の恩」と同一の歌であった。歌詞のはじまりは,「書(ふみ)読むわざを 教えまし 物書く事を 授けます」(p.29-30,p.47)と書かれていた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 声楽 (767 9版)
- 教育課程.学習指導.教科別教育 (375 9版)
- 参考資料
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- 『祝祭式日唱歌 唱歌学習帖』広島県教育会/編纂,広文館,1936 (師の恩 歌詞と楽譜(p.34-35))
- 『むかしの帝釈 第2集 明治・大正のころの話』帝釈公民館帝釈の昔を語る会/編集,帝釈公民館帝釈の昔を語る会,1984 (「「卒業式の歌」と「恩師」について」(p.29-30)には,歌われていた時期や地域,歌詞が掲載されている。また,歌詞と楽譜(p.47)が掲載されている。)
- キーワード
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- 師の恩
- 恩師
- 卒業式
- 唱歌
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000196775