レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年01月14日
- 登録日時
- 2015/03/30 17:10
- 更新日時
- 2015/03/30 17:10
- 管理番号
- tr375
- 質問
-
解決
宇都宮市立河内図書館近くの公園の遊歩道には、昔列車が通っていたと聞いた。製紙工場まで続いていたという話もある。列車に関する資料を教えてほしい。
- 回答
-
以下の資料をご紹介します。
・『関東・甲信越鉄道廃線跡ルートガイド 失われた路線を求めて歩く26コース』(西本裕隆/監修 メイツ出版 2011)
「15 高崎製紙専用線 岡本-高崎製紙日光工場」(p.68-72)の路線が、お尋ねのものではないかと思います。JR岡本駅から「ふれあい通り」沿いに北上し、「王子板紙日光工場」に至るルートです。大正11年(1922)~昭和59年(1985)まで一日五往復、貨物専用で運行していたと記載がありました。
・『栃木縣史 第2巻(交通編)』(田代善吉/著 臨川書店 1972)
※下野史談会昭和8年刊の複製資料
「第二編 第三章 東北本線各駅」に「岡本駅」の項がありますが(p.273-274)、ここには「白澤に日光製紙会社あるを以て、其の原料品及び製品の運輸を積卸す。」とあるのみで、路線については記載がありません。
なお、同縣史の第10巻(産業・經濟編)に「高崎板紙会社」の日光工場について記載があります(p.109-112)。しかし、こちらにも鉄道路線については記載がありませんでした。
・『河内郡1 河内町・上河内村』(日本住宅地図出版 1977 (ゼンリンの住宅地図 栃木県))
昭和52年(1977)発行の住宅地図です。
高崎製紙よりJR岡本駅まで「貨物専用線」が通っていたことを確認できます。(p.43右、p.44左、p.48左、p.51左)
・『宇都宮市4(河内) 201307』(ゼンリン 2013)
平成25年(2013)発行の住宅地図です。
貨物専用線跡が「ふれあい通り 自転車 歩行者専用道路」となっていることを下記のページより確認できます。(p.48右、p.55右(このページに宇都宮市立河内図書館も確認しました。)、p.56左、p.61左、p.67左、p.71右)
・『日本鉄道旅行歴史地図帳 全線全駅全優等列車 3号』(日本鉄道旅行地図帳編集部/編,今尾恵介/監修,原武史/監修 新潮社 2010)
p.16に栃木県の地図があり、岡本駅から高崎製紙の間に路線が存在していたことを確認できます。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 鉄道運輸 (686)
- 参考資料
- キーワード
-
- 列車
- 鉄道
- 廃線
- 栃木県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000170158