レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年12月17日
- 登録日時
- 2012/12/17 19:56
- 更新日時
- 2016/02/25 14:32
- 管理番号
- ASH2012-11
- 質問
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解決
占領当時GHQによる検閲がどのようなシーンを対象にしていたか。
また、どのような作品が対象となっていたか知りたい。
関連事例:ASH2012-06
ASH2012-09
- 回答
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対象となった映画のリストについては【★7】参照。
その他対象となっているシーンについては回答プロセス参照
- 回答プロセス
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1.基本事項の調査
1-1.【★1】契約DB『JapanKnowledge(ジャパンナレッジ)』で検索する
キーワード:「GHQ」→11件hit有り
戦後日本、連合国軍が日本占領中に設置した総司令部
キーワード:「検閲」→21件hit
戦後占領下で連合国最高司令部民間検閲局による検閲が行われたとある
2.当館資料から検索する
2-1.【★2】『愛知淑徳大学図書館OPAC』
キーワード:「GHQ 戦後 占領 映画」など
【★3】『偽りの民主主義 : GHQ・映画・歌舞伎の戦後秘史』p.12-13
没収されたフィルムについての当時の状況、参考文献の記載あり
また、対象シーンを「抜かず・切らず・殺さず」と要約している
【★4】『戦争と日本映画』
p.50-55,「国家に管理された映画」
製作を禁止する映画の該当条件、またその理由についての詳細な記載あり。
p.208戦争占領期の回想」
占領下の検閲がされている中、映画を製作していた監督の対談
【★5】『戦時下の日本映画』p.211
対象内容として「軍国主義の排除」「民主主義の奨励」「日本が将来世界平和の脅威とならない状況を作ること」という占領軍の三大占領方針に沿ったものであると記載あり。
また、軍国主義的で上映禁止とされた映画リストの参考文献あり
【★6】『映画年鑑一九五二年版』時事通信社p.52-53
上記資料で紹介していた参考文献 当館所蔵無
【★7】『演劇・映画 GHQ日本占領史19』p.10-13.74-81
対象となった映画322本全作品のリストが掲載されている。
【その他直接回答につながらなかったが、参考にした文献】
・『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 : 1924→2011』p.48-58
戦後の復興と映画界について書かれている記事有り
・ 「キネマ旬報 別冊日本映画史:世界の映画作家 31 夏の号」p.127-138
「9 解放と占領」検閲対象になった映画についての記事有り
WEB確認日:2012/12/17
以上
- 事前調査事項
- NDC
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- 映画 (778 9版)
- 参考資料
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- 【★1】契約DB『JapanKnowledge(ジャパンナレッジ)』
- 【★2】『愛知淑徳大学図書館OPAC』<http://cat.lib.aasa.ac.jp/mylimedio/search/search-input.do?mode=comp>
- 【★3】『偽りの民主主義: GHQ・映画・歌舞伎の戦後秘史』(浜野保樹著 東京 角川グループパブリッシング 2008 77821/H25)
- 【★4】『戦争と日本映画』(今村昌平 他1986 778/I44/4)
- 【★5】『戦時下の日本映画: 人々は国策映画を観たか』(古川隆久著 吉川弘文館 2003 77821/F93)
- 【★6】『映画年鑑一九五二年版』(時事通信社1952)
- 【★7】『演劇・映画 GHQ日本占領史19』(平野共余子訳 日本図書センター 1996 2107/A42/19)
- キーワード
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- GHQ
- 検閲
- 映画
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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[関連の事例]
ASH2012-06・・・チャンバラシーンがどのように検閲されていたか。
ASH2012-09・・・GHQによる検閲に関する禁止事項の元になっている資料について
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000115903