レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004/07/14
- 登録日時
- 2005/02/17 02:17
- 更新日時
- 2009/05/29 16:20
- 管理番号
- 埼久-2004-013
- 質問
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解決
マニキュア(ネイルカラー)の刺激臭の元は、何という化学物質なのか知りたい。
- 回答
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強い匂いを発するのは揮発性溶剤で、主として酢酸エチル、酢酸ブチルを使用するのが一般的である。
- 回答プロセス
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自館目録を〈マニキュア〉〈ネイル〉で検索するが、関連する資料なし。
《MAGAZINEPLUS》と《大宅壮一文庫(雑索CD-ROM)》を〈マニキュア〉で検索すると、関連する記事は見つかるが、雑誌の所蔵はなし。
NDC分類〈576.7〉の書架を確認すると、『化粧品事典』に「ネイルエナメルは主として、皮膜形成高分子、可塑剤、揮発性溶剤、色剤などでできている」との記述があり、匂いの元は揮発性溶剤と考えられる。さらにこの資料の「揮発性溶剤」の項目には、「各成分との相溶性がよく、適当な粘度になり、乾燥速度が速いことを考慮して配合する。酢酸エチル、酢酸ブチルを主として使用するのが一般的である。過去においてはトルエン・キシレンなども使用されたが、安全性の点で最近は使用しなくなっている」との記述あり。
『ヒット化粧品』などにも同様の記述あり。
酢酸エチル、酢酸ブチルについて『食品・化粧品危険度チェックブック』や『化粧品原料辞典』で確認すると、刺激性についての記述があるので、刺激臭の元はこれらであると分かる。
また、化粧品会社のWebサイトでも化粧品の成分を掲載しているところがあり、例として化粧品の全成分表示を紹介する。
(http://www.shiseido.co.jp/s0104zsh/html/index.htm 資生堂 2004/05/23最終確認)
追記:上記ページは見られない。資生堂のWebサイトに「商品について」のページがある。
(http://www.shiseido.co.jp/home_obj/products/ 2009/05/29最終確認)
- 事前調査事項
- NDC
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- 油脂類 (576 9版)
- 参考資料
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- 『化粧品事典』(日本化粧品技術者会 丸善 2003)
- 『ヒット化粧品 美を創る技術を解き明かす くらしの中の化学と生物5』(岩村俶 学会出版センター 1998)
- 『食品・化粧品危険度チェックブック 買ってはいけない商品を成分表示から判定できる 改訂版』(体験を伝える会添加物110番 情報センター出版局 1999)
- 『化粧品原料辞典』(関根茂 日光ケミカルズ 1991)
- キーワード
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- 化粧品-化粧品工業
- マニキュア-ネイルカラー
- 化学工業
- 酢酸エチル
- 酢酸ブチル
- 揮発性溶剤-揮発油
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000020244