レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/07/10
- 登録日時
- 2011/06/01 02:05
- 更新日時
- 2024/03/30 00:33
- 管理番号
- M08111610472503
- 質問
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コククジラやセミクジラに付いているカラシティーは何のためについているのか。
- 回答
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Callosities(資料によってはカロシティ,ケロシティとも表記あり)は,資料①には「こぶ状隆起の機能はよくわかっていない。同種個体との闘争に使用されるという説がある。他にも,鼻孔に水が入らないようにするための<泥よけ>的な役割をするといった怪しげな説もある。」とある。資料②には「大部分のセミクジラのいぼは数個が並んでいるが、ボンネットだけはただ1つの大きないぼでできている。それらのいぼは産まれたときから存在するが、その正確な機能はまだわかっていない。雄のいぼの数は雌よりも多いことから,繁殖競争の中で、雄が他の雄に体当たりするときの武器として役立つのかもしれないと示唆する者もいる。」とある。資料③では胼胝(へんち)と記述されており、「ケラチン(サイの角や人間の爪の主成分)でできたその「胼胝」の機能ははっきりしていないが、一説では噴気孔に水が入るのを防ぐための「しぶきよけ」ではないかといわれている」とある。資料④には「分布のさまがそれぞれの個体によって異なるため,頭部を写真に記録することで個体識別が可能となる」とある。資料⑤には「頭部にはカロシティ-皮膚のざらついた部分でクジラジラミやフジツボの仲間が付着する-がある。カロシティの中でも大きいものは吻の頂部にあって,ボンネットと呼ばれている」とある。資料資料⑥では「セミクジラの頭部にある、角質化した皮膚の隆起。カラシティには、フジツボやクジラジラミが寄生する」とある。個体識別に利用されることは多くの資料に記述が見られたが、何のためにあるのかについてははっきり記述があるものはなかった。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 哺乳類 (489 9版)
- 参考資料
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資料① アンソニー・マーティン著『クジラ・イルカ大図鑑』平凡社,1991,205p.参照はp.66.
資料② Andrew Campbell著『海の動物百科1 哺乳類』朝倉書店,2006,77p.参照はp.55.
資料③ マーク・カ-ワディン著『波間に踊るクジラを追って』草思社,1997,226p.図版16p.参照はp.216.
④ 水口博也著『クジラ・ウォッチングガイドブック』TBSブリタニカ,2002,143p.参照はp.97.
資料⑤ トマス・A・ジェファソン著『海の哺乳類FAO種同定ガイド』NTT出版,1999,336p.参照はp.42.
資料⑥ トレバー・デイ著『ザ・ホエールウォッチング』昭文社,2007,160p.参照はp.144.
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資料① アンソニー・マーティン著『クジラ・イルカ大図鑑』平凡社,1991,205p.参照はp.66.
- キーワード
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- カラシティー
- Callosities
- ボンネット
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2008111610473472503
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000086796