レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20110702
- 登録日時
- 2011/08/18 02:01
- 更新日時
- 2011/08/18 13:40
- 管理番号
- B2011口頭0702
- 質問
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解決
イネについて、品種ごとに特徴を知りたい。
- 回答
-
ご照会の事項について、以下のとおり回答します(【 】内は当館請求記号です)。
イネについて記載がありました資料(1)-(6)とデータベース(7)-(8)をご紹介します。
(1)『稲作大百科. 1』 (農山漁村文化協会 2004.3 【RB118-H7】)
「主要うるち品種の特性と栽培法」(pp.369-468)では、個々の品種について、育成地、育成年、系譜、適地・普及地帯、出穂期、草型・収量性、食味・品質、耐性・抵抗性、栽培上の留意点などを掲載しています。
また、もち米、酒米、低アミロース米、高アミロース米、低アレルゲン米、低グルテリン米、巨大胚米、香り米、有色米、超多収米の主要品種についても記載があります。
なお、冒頭のカラー口絵に、「世界のイネの品種(1) 米粒の形」、「世界のイネの品種(2) 米粒の色」を掲載しています。
(2)『米の事典』(幸書房 2002.6 【RB113-G49】)
「1.4 主な普及品種の特徴」(pp.8-15)では、2000年度作付面積上位10品種と特徴的な過去の普及品種について解説しています。
「3. 新しい米の特徴と利用」(pp.83-114)では、低アミロース米、高アミロース米、低グルテリン米、低アレルゲン米、紫黒米、赤米、香り米、巨大胚米、超多収米・飼料稲、大粒米、小粒米、リポキシゲナーゼ欠失米、糖質米、粉質米、鑑賞用の米について解説しています。そのうち、低アミロース米、高アミロース米、低グロブリン米、低グルテリン米、香り米、巨大胚米、紫黒米、赤米、大粒米、小粒米については、「表3.1 新しい米の特性と利用法」(p.84)で、特性、特徴、調理適正、加工適正を表にまとめています。
(3)『作物学用語事典』(農山漁村文化協会 2010.3 【RB2-J66】)
「イネ(1) 種類、起源」(pp.218-219)では、イネ属植物の系譜について、祖先野生種、栽培イネ、雑草イネ、アフリカイネに分けて解説しています。「表1 イネ属Oryzaの野生種」(p.218)に、野生種の学名と分布を掲載しています。
「イネ(2) 品種、栽培型」(pp.220-221)では、アジアの在来イネ品種を第1群から第6群に分けて特性などを解説しているほか、栽培型についても言及しています。「図1 各品種群の代表的品種とその粒型」(p.221)に、第1群から第6群の代表的品種の籾のカラー写真を掲載しています。
(4)『新編農学大事典』(養賢堂 2004.3 【RB2-H37】)
「作物の起原と分化」(pp.426-445)では、イネ、コムギ、サツマイモ、リンゴなどについて言及しています。そのうち、イネはpp.426-429に記載しており、野生種と栽培稲に分けて解説しています。また、「表13.5 イネ属植物のゲノム構成と生育習性」(p.427)では、イネ属植物の学名、染色体数、ゲノム、生育習性などを表にまとめています。
(5)『作物学事典』(朝倉書店 2002.1 【RB2-G96】)
pp.287-333では、イネ(水稲、陸稲)について解説しています。そのうち、「a. 種、品種」(pp.287-295)では、p.292で世界の品種について、pp.292-294で日本の品種について言及しています。また、「表7.2 イネ各品種群の特徴」(p.288)では、ジャポニカ型、ジャバニカ型、インディカ型の葉身、分げつ、草丈、籾の毛茸、芒、玄米、脱粒性、組織、感光性、アミロース、糊化温度、フェノール反応について、表にまとめています。
(6)『Encyclopedia of agricultural science』(Academic Press 1994 【RB2-A54】)
「Rice Genetics and Breeding(イネの遺伝と育種)」(第3巻 pp.607-616)では、イネの起原、遺伝、育種、育種における今後の課題などを解説しています。「TABLE1 Chromosome Numbers and Genomic Constitutions of Cultivated and Wild Species of Oryza(イネの栽培種および野生種の染色体数とゲノム構成)」(p.609)では、学名、染色体数、ゲノム構成、分布について表にまとめています。「TABLE2 Disease and Insect Reactions to IR Varieties of Rice(イネの品種の病気・虫に対する耐性)」(p.613)では、いもち病やタマバエなどの耐性について4段階で示しています。
(7)イネ品種・特性データベース(http://ineweb.narcc.affrc.go.jp/)
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 作物研究所が提供するデータベースです。品種名検索、特性情報検索、作付面積検索、登録特性検索、旧登録特性検索(種苗特性検索)があります。
特性情報検索で品種名から検索すると、品種名、育成地、早晩性、熟期、草型、出穂期、成熟期、登熟日数、稈長、穂長、穂数、芒の多少、芒の長短、穎色、ふ先色、護穎色、脱粒性、耐倒伏性、耐冷性、耐干性、穂発芽性、葉いもち耐病性、穂いもち耐病性、白葉枯耐病性、縞葉枯耐病性、イネワイカ耐病性、紋枯耐病性、ごま葉枯耐、病性、玄米収量、玄米千粒重、玄米品質、玄米等級、食味、蛋白質含有率、アミロース含有率の一覧が表示されます。品種名をクリックすると、品種情報(地方番号、種苗法登録年、交配組合せなど)、特徴、来歴などを閲覧できます
(8)農林水産省 品種登録ホームページ(http://www.hinsyu.maff.go.jp/)
ホームページ内の「品種登録データ検索」では、「出願公表」で農林水産省に出願中の品種を、「品種登録」で農林水産省に登録されている品種を検索できます。食用作物、工芸作物、野菜、果樹、飼料作物、草花類、観賞樹・林木、海草、きのこ類などを収録しています。
[使い方]
1. 品種登録を選択します。
2. 「農林水産植物の種類」に、稲と入力します。
3. 2だけで検索すると検索結果件数が上限を超えてしまうので、登録年月日などで範囲を限定します。
4. 「検索」ボタンを押すと、一覧が表示されます。
データ項目は、出願番号、登録番号、農林水産植物の種類、品種名称、品種名称(カナ)、登録年月日、育成者権の消滅日、育成者権者名です。出願番号をクリックすると、詳細情報(特性の概要、画像など)が表示されます。
なお、「出願公表」による検索では、特性は表示されません。
インターネットの最終アクセス日は、2011年7月12日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 被子植物 (479)
- 食用作物 (616)
- 参考資料
- キーワード
-
- 稲
- イネ
- 米
- コメ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000090139