レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2010/12/18 02:00
- 更新日時
- 2010/12/20 09:49
- 管理番号
- 2010-113
- 質問
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1932年(昭和7年)12月8日の国際連盟臨時総会における松岡洋右代表の演説文はありますか。
- 回答
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この時の松岡の演説は、外務省記録「満州事変(支那兵ノ満鉄柳条溝爆破ニ因ル日、支軍衝突関係)善後措置関係 国際連盟ニ於ケル折衝関係 日支事件ニ関スル交渉経過(連盟及対米関係)」に含まれています。また、本文は『日本外交文書』満州事変第三巻にも採録されています。
この国際連盟臨時総会では、満州事変の調査にあたったリットン調査団の報告書が審議されていましたが、その審議内容は日本に不利なものでした。こうしたなか、壇上で演説した松岡洋右代表は、かつて「狂ヘル輿論」がキリストを十字架にかけたように、現在の輿論も日本を十字架にかけようとしているが、誤った輿論は数年のうちに必ず変化するであろうと述べて、日本の立場を強弁しました。しかし、松岡の熱弁もむなしく、翌1933年(昭和8年)2月24日の国際連盟総会において、日本軍の満鉄附属地への早期撤退や満州に対する中国の主権承認を内容とする勧告案などが42対1(棄権1)の大差で可決されました。松岡はその場で遺憾と失望の意を表明し、他の日本政府全権とともに会場を退出し、同年3月27日、日本政府は連盟事務総長に連盟脱退を通告しました。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
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- 昭和戦前期
- 1930年代(昭和5年~14年頃)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000075527