レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2016/10/08 00:30
- 更新日時
- 2016/10/08 00:30
- 管理番号
- 滋2016-0063
- 質問
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解決
戦国時代の武将、佐々木永春の略歴が知りたい。
- 回答
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佐々木永春については、『国史大辞典』に「生没年不詳、戦国時代の遣明使節。近江の人、姓は源氏。号は東林。明応二年(一四九三)西遊、当時日向飫肥の安国寺にいた桂庵玄樹に師事して宋学を修め、玄樹の送別詩を得て同四年入明、同六年寧波(ニンポー)の名士十二人の和韻詩と厳端の序、玄樹の『島隠集』のための洪常の序を持って帰国した。永正六年(明の正徳四、一五〇九)足利義澄の名において孔子を祀る儀礼を求めることを表面の目的としてかかげ、宋素卿(原名朱縞、寧波の人)とともに遣明船の四号船である細川船により入明、同年十一月には北京に在り、翌正徳五年五月までに寧波に戻り、「送源永春還国詩画巻」(京都国立博物館保管)を贈られて同年六月九日以後帰国した。」とあります。
『国史大辞典』には参考文献が掲載され、そのうちのひとつの『大日本史料 第九編之二』の永正六年是歳に「足利義尹、佐々木永春ヲ明ニ遣シテ、孔子ヲ祀ル禮ヲ求メシム」と題して「漱芳閣書畫銘心録」の記事が収録され、その後に参考として「西藩儒林傳」から佐々木永春の紹介を載せています。内容は『国史大辞典』のものとほぼ同じです。
また、「西藩儒林傳」に「佐々木永春、江州人、姓源氏」とあるので、当館所蔵の佐々木氏関係図書で確認しましたが、佐々木永春について書かれているものはありませんでした。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 8版)
- 参考資料
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- 1 国史大辞典 6 国史大辞典編集委員会∥編 吉川弘文館 1985年 R-2100-6 p.346
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2 大日本史料 第9編之2 後柏原天皇(自永正六年十月至同七年十二月) 東京大学史料編纂所∥編集 東京大学出版会 1968年 3-2100-9 p.121-127 -
3 中世日支通交貿易史の研究 小葉田淳∥著 刀江書院 1941年 2-678*-チ* p.110 -
4 宇多源氏佐々木氏族系図 第1巻 千葉琢穂∥編著 展望社 1990年 5-2800-1 -
5 宇多源氏佐々木氏族系図 第2巻 千葉琢穂∥編著 展望社 1990年 5-2800-2 -
6 近江源氏 第1巻 まぼろしの観音寺城 田中政三∥著 弘文堂書店 1979年 S-2800-1 -
7 近江源氏 第2巻 佐々木氏の系譜 田中政三∥著 弘文堂書店 1981年 S-2800-2 -
8 近江源氏 第3巻 佐々木氏の支流・分流 田中政三∥著 弘文堂書店 1982年 S-2800-3
- キーワード
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- 佐々木永春
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000197911