レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20181105
- 登録日時
- 2019/10/29 00:30
- 更新日時
- 2021/12/01 17:04
- 管理番号
- 中央-2019-08
- 質問
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解決
台湾出版業界の市場規模(全体および出版社・書店ごとの数字)、出版流通のしくみと出版社と書店間の取引慣行を知りたい。また、日本の出版社の現地法人の設置状況も知りたい。
- 回答
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日本語で台湾の出版業界に関する新しい情報が得られるものとしては、資料1の年鑑があり。資料2~4はやや古い資料だが、台湾の出版業界について詳しい記述がある。また、日本の出版社の現地法人の設置状況に関しては、資料5、6に記述があった。
その他、インターネット上でも関連する情報が確認できた(最終確認日:2019年8月7日)。
資料1:
p.354「第3編 統計・資料 世界の出版統計 台湾」に、台湾出版業界の現況について記述がある。ページ下部に「出版社数と販売額(2017年1~6月)」という表があり、書籍出版社、雑誌社、デジタル出版社、デジタル雑誌社の社数、販売額、販売額の前年比率が確認できる。
p.357-358「世界各国の出版点数(2012-2016年)」に、2014年から2016年までの台湾の出版点数あり。
資料2:
p.364-383「附录 新千年来的台湾地区出版」
中国語の資料。2011年までの出版社数(出版业家数)や売上高(出版业营收)の推移など。
資料3:
p.188-189「台湾の出版産業」
台湾における出版の歴史、2007年までの売上高や出版社数の推移など。
資料4:
p.97-118「第4章 台湾の出版事情」
特にp.109-113「第4章 台湾の出版事情 4-3 台湾の出版流通」には、台湾における出版流通のしくみや取次について記述あり。
資料5:
p.1317-1318に、新聞・出版業で海外に現地法人を持つ日本の会社を7社掲載。うち、台湾に現地法人を持つ会社は3社。
なお、当館で契約しているデータベース「東洋経済デジタルコンテンツ・ライブラリー」でも、『海外進出企業総覧』の検索・本文表示が可能。
「年度指定:2019年」「地域・国:アジア 台湾」「業種:新聞・出版」を指定して「現地法人検索」すると、3件ヒットする。資料5とは表示される企業に一部違いがある。
資料6:
p.26-27「海外出版レポート 中国 ある台湾出版グループについて」(島崎英威)
出版グループ「城邦媒体控股集団」に関する記述が主だが、台湾に現地法人を設置している日本の出版社についても言及している。
以下はインターネット情報。情報1、2は中国語のサイト。
情報1:「財政統計資料庫査詢」(中華民国財政部)
http://web02.mof.gov.tw/njswww/WebProxy.aspx?sys=100&funid=defjspf2
以下の統計に、台湾の出版業及び書籍の小売についてのデータを収録。
・「營利事業家數及銷售額」
左サイド目次「按稅務行業標準分類」から最新の業種分類である「第8次修訂(6碼)及地區別」を選ぶ。出版業は「J>58出版業」、書籍の小売業は「G>47-48>4869-11書籍零售攤販」に分類。
右サイドの「項目及地區別」欄の「家數總計」「銷售額總計」にチェックを入れ、「行業別」を開いて必要な業種(「出版業」の中も「實體新聞出版」(=紙の新聞)「數位書籍出版」(=電子書籍)などに分類されている)を選択し、ページ上部の「査詢」ボタンをクリックすると、事業者の数と売上高が表示される(一部表示されない数値もあり)。なお、表示させる年月を選択する際の年号は、西暦ではなく、建国の1912年を紀元とする中華民国暦で表されている。
情報2:「文化統計」(中華民国文化部)
https://stat.moc.gov.tw/default.aspx
「調查研究報告」で、台湾の出版産業に関する様々な情報が公開されている。
例として、以下のような年報や調査研究報告が「檔案下載」のボタンからPDFファイル形式でダウンロードでき、出版点数や売上高が確認できる。
・「2018文化創意產業發展年報」(日期:2019/1/30、種類:年鑑年報、類別:文創產業)
・「2018年上半年度出版產業整體概況分析」(日期:2018/8/28、種類:調查研究報告、類別:出版)
・「2016年臺灣出版產業調查暨2017年閱讀及消費趨勢分析」(日期:2018/2/28、種類:調查研究報告、類別:出版)
情報3:「日本企業台湾進出支援 JAPAN DESK」(中華民国経済部)
http://www.japandesk.com.tw/
日本企業の台湾進出をサポートする窓口として設立された機関。ホームページ上で台湾進出に役立つ様々な情報を発信している。
「トップページ>主要産業>主要産業紹介」で、産業ごとに機関誌「台湾投資通信」の過去の特集・インタビュー記事がまとめられており、PDFファイル形式で記事を閲覧できる。
「産業名」の「出版」の項目に、「台湾投資通信」163号のインタビュー記事が載っており、日本と台湾の出版文化の違いについて簡単に述べられている。
p.6-7「日本企業から見た台湾 20年に渡り日本の出版コンテンツを台湾に紹介―台湾トーハン」
http://www.japandesk.com.tw/pdffile/163p6-7.pdf
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 出版 (023 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】出版年鑑 (2018年版 1 資料・名簿) / 出版年鑑編集部/編 / 出版ニュース社 , 2018.7 <R/025.1/12/2018-1>
- 【資料2】中国出版业发展报告 / 张志強, 左健主/编 / 南京大学出版社 , 2013.7 <C/023.2/7035/2013>
- 【資料3】白書出版産業 2010 / 日本出版学会/編 / 文化通信社 , 2010.9 <023.1/5040/2010>
- 【資料4】中国・台湾の出版事情 / 島崎英威/著 / 出版メディアパル , 2007.6 <023.2/5010/2007>
- 【資料5】海外進出企業総覧 会社別編 (2019年版) / 東洋経済新報社 , 2019.5 <R/338.9/3022/2019>
- 【資料6】出版ニュース 2392号 (2015年10月上旬) / 出版ニュース社
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000263076