レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/02/08
- 登録日時
- 2011/04/01 02:01
- 更新日時
- 2011/04/01 02:01
- 管理番号
- H21-86
- 質問
-
解決
「向寄」という単語の読みとその読みの出典が知りたい。
"大工組の構成単位としての向寄"という記事内に向寄組という言葉もある。
- 回答
-
【むより】
①『日本国語大辞典』 第2版 小学館 <当館請求記号 R813.1/Nih/1~14>
→"最寄(もより)に同じ"とあり
②『建築大辞典』 第2版 彰国社 1993 <当館請求記号 R520/Sho>
→"「最寄(もより)」の意。地域住宅、商職人等の会合。商職人の場合鑑札賃料、行事等の相談を行う"とあり
③『日本民家語彙集解』 日外アソシエーツ 1985 <当館請求記号 R521/Nih>
→P731"向寄。江戸時代後期の泉州高石組大工の鑑札などに見える語。職人の組を意味する。"とあり、意味としても合致することが記述されている
【むきより】
④『古文書用字用語大事典』 池田正一郎著 新人物往来社 1995 <当館請求記号 R210.02/Ike>
→"向は各方面を指し、寄はその近辺を指し、向々とも寄々とも用いるは複数を表わす。向々と寄々と連語して向寄がある"とあり(後略)
⑤『江戸時代用語考証事典』 池田正一郎著 新人物往来社 1984 <当館請求記号 R210.5/Ike>
→"向々と寄々との連語。各方面にて最寄りの意(後略)"とあり
【むこうより】
⑥『古文書大字叢』 林英夫監修 柏書房 1999 <当館請求記号 R210.02/Hay>
→P626に"向寄「むこうより」"とあり。意味は最寄り
P648"最寄「もより」"には"近くのあたり。最も近い所"とあり
- 回答プロセス
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※以下のWeb検索についてlast access日は2009/12/15。
JapanKnowledge(http://na.jkn21.com/)検索
→"向寄:むより 最寄り(もより)と同じ"とあり。典拠資料『日本国語大辞典』
『日本国語大辞典』を確認→①の回答記述あり
建築関係の辞典→なし
Google(http://www.google.co.jp/)検索
『日本建築学会論文報告集』 (260) [1977.10]
→P129"「向寄」の読みは「むより」"とあり。典拠資料は日本国語大辞典
『建築大辞典』 第2版 彰国社 1993→②の回答記述あり
『古文書用字用語大事典』 池田正一郎著 新人物往来社 1995→④の回答記述あり
『古文書大字叢』 林英夫監修 柏書房 1999→⑥の回答記述あり
『江戸時代用語考証事典』 池田正一郎著 新人物往来社 1984→⑤
『日本民家語彙集解』 日外アソシエーツ 1985→③の回答記述あり
- 事前調査事項
- NDC
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- 辞典 (813 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 向寄
- 大工組
- むより
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 教職員
- 登録番号
- 1000083845