レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2010/12/18 02:00
- 更新日時
- 2010/12/20 09:50
- 管理番号
- 2010-150
- 質問
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インドの独立運動家として知られるチャンドラ・ボース(Subhas Chandra Bose)に関する記録はありますか。
- 回答
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外務省記録「大東亜戦争関係一件 印度問題」や「大東亜戦争関係一件 「スバス・チャンドラ・ボース」ノ印度仮政府樹立関係」などに、太平洋戦争中のチャンドラ・ボースの動向を示す記録が含まれています。
太平洋戦争開戦当時、ボースはドイツに亡命していましたが、開戦の報に接すると、ヒトラー総統や大島浩駐独大使とたびたび面会して、インド独立のため一日も早くアジアに赴いて日本と協力したいとの希望を繰り返し表明しました。1943年(昭和18年)春、ドイツの潜水艦でアジアへ戻ったボースは、同年10月に自由インド仮政府を樹立して自らその主席に就任すると、東京で開催された大東亜会議(1943年11月)にオブザーバーとして出席したり、1944年3月より展開されたインパール作戦にインド国民軍を率いて参戦するなど、対日協力を推進しました。しかし、インパール作戦が失敗に終わった頃から、ボースらと日本側現地特務機関(光機関)との摩擦がいっそう強くなり、ボース自身も光機関との関係について不満を漏らしていたことが記録に記されています。
なおボースは、終戦直後の1945年8月、台湾での飛行機事故により死亡しました。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
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- 昭和戦前期
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000075491