レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年09月14日
- 登録日時
- 2013/12/10 11:38
- 更新日時
- 2014/02/27 12:11
- 管理番号
- 相市-H25-006
- 質問
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解決
①高温注意情報について
何を基準にしているのか知りたい。また、神奈川の例も知りたい。
(気象庁のホームページでは”最高気温が概ね35℃(※1)以上になると予想される場合に発表する”となっているが、それ以外(湿度等)も関係しているのか。35℃にならなくても湿度が高ければ発表されるのか。)
上記※1に「一部の地域では35℃以外を用いることもある」となっているが、それは何を基準にしているのか。
②高温注意情報と天気予報の関連性について
天気予報では熱中症「厳重警戒」「警戒」等と発表がされているが、それは気象庁の高温注意情報と関係があるのか。関連がないのであれば何を参考にしているのか。
③暑さ指数(WBGT)と高温注意情報の関連性について
- 回答
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①について
高温注意情報は翌日又は当日の最高気温が35℃以上(※1)になると予想される場合に、全国の都道府県を対象に発表される。湿度等は関係なし。
※1「一部の地域では35℃以外を用いることもある」とは、北海道の宗谷地方では最高気温が31℃以上、それ以外の北海道と青森県、宮城県、沖縄県では33度以上。(回答プロセスの政府広報オンライン参照)
神奈川県については※1の注記に含まれないため、最高気温35℃が基準となる。
②について
天気予報で熱中症の注意喚起として、「厳重警戒」、「警戒」等と発表されているのは「暑さ指数(WBGT)」が基準となっている。
「暑さ指数(WBGT)」は、気温だけでなく、湿度、日射などからの熱についても取り入れた指標。(回答プロセスの政府広報オンライン参照)
③について
高温注意情報は最高気温(予想)のみを基準とし、暑さ指数(WBGT)は人体の熱収支に影響の大きい湿度、輻射熱、気温の3つを取り入れて算出されている。(環境省熱中症予防情報サイト参照)
- 回答プロセス
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まず、気象学(分類451)の図書資料をブラウジングした。
『気象年鑑 2012年版』 気象業務支援センター 2012 〔R451・s29313301〕
→150頁 平成23年に発表を開始と書かれているが、詳細はなし。
次に、インターネットGoogleにて”高温注意情報 熱中症”をキーワードに検索。
気象庁ホームページを確認するとともに、下記サイトを確認。
→政府広報オンライン「熱中症は予防が大事!~(略)~」がヒット。
高温注意情報の概要が書かれている。
また、環境省熱中症予防情報サイトにリンクしており、こちらには「暑さ指数(WBGT)」の解説あり。
「WBGT(湿球黒球温度)とは、人体の熱収支に影響の大きい湿度、輻射熱、気温の3つを取り入れた指標で、乾球温度、湿球温度、黒球温度の値を使って算出します。」と書かれている。
次に、自館OPAC”熱中症”で検索。
『熱中症 日本を襲う熱波の恐怖』 日本救急医学会/著 へるす出版 2011 〔493.19・s28594117〕
→p.122~ 暑さ指数についての解説あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 気象学 (451 9版)
- 参考資料
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- 『熱中症 日本を襲う熱波の恐怖』 日本救急医学会/著 へるす出版 2011
- キーワード
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- 高温注意情報
- 暑さ指数(WBGT)
- 熱中症
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 気象
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000141693