レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年08月10日
- 登録日時
- 2018/06/24 15:38
- 更新日時
- 2018/08/30 15:48
- 管理番号
- 堺-2018-060
- 質問
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解決
ガラス玉(塗り水晶)が、明治時代に堺で作られたようであるが、このことについて明治28年の第4回堺市製産物品評会に出品されたときの記録はあるか。また当時これらを作った職人(泉喜三郎、柴田寅吉)に関する資料はあるか。
- 回答
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堺市製産物品評会については、堺市史続編の「田畑和兵衛文書」のうち「第4回堺市製産物品評会報告」p.196があったが概略的なものであり、また同報告に含まれる「堺市重要物産累年比較表」という表の中には明治23年~27年までの各産物の価格・数量についての記載があったが、ガラス玉と思われる項目はなかった。
大阪府立図書館蔵の『日本ガラス工業史』(日本ガラス工業史編集委員会 1950)P.391-392には、「今の堺市附近では昔からガラス玉が作られ、泉州玉と呼ばれて有名であった。」「明治初年頃にもこの地にガラス玉製作の技法が残っていて、泉喜三郎、柴田寅吉などは専ら神仏装飾用及び念珠玉或いは玉簾などを製作していた。」とあった。また、「神山喜代松は、ガラス玉製造の有望なるに着目し、自ら柴田寅吉についてガラス玉の技法を習得し、」とあり、ここにも柴田寅吉の名を見ることができた。(中央図書館)
- 回答プロセス
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和泉地方でガラス玉が特産品として有名になっていくことについては、『日本ガラス工業史』や『和歌山の地場産業』(1985)所収の「和泉の硝子細貨製品」に記述があった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 化学工業 (570 8版)
- 参考資料
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和泉の硝子細貨製品 南海道総合研究所事務局/編
大阪 南海道総合研究所 1985 p160 168 26cm 300円 -
堺市. 堺市史 続編 第5巻. 堺市, 1974.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001217411-00 (p.196) -
杉江 重誠/編集. 日本ガラス工業史 : 昭和24年1949年版. 日本ガラス工業史編集委員会, 1950.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I053549456-00 (p.391-392)
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和泉の硝子細貨製品 南海道総合研究所事務局/編
- キーワード
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- ガラス玉
- 硝子
- 塗り水晶
- 泉,喜三郎
- 柴田,寅吉
- 照会先
- 寄与者
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- 大阪府立中央図書館
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000237541