レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/12/22
- 登録日時
- 2013/12/28 00:30
- 更新日時
- 2013/12/28 00:30
- 管理番号
- 横浜市中央2334
- 質問
-
解決
骨壷の歴史、種類、サイズ、分骨、手元供養、お墓に納骨する骨壷、
仏壇に納める骨壷など、骨壺について調べています。
- 回答
-
1 次の資料に、骨壷に関する記載がありましたので、ご紹介いたします。
(1)『墓地墓石大事典』 墓地墓石研究会/編 雄山閣出版 1981
「第2章 墓地・墓石の歴史と習俗 三 骨壺の形態と変遷」
p.53~ 古代の骨蔵器/平安・鎌倉時代の骨蔵器/室町時代以降の骨蔵器に分類
し、材質や形態ごとの骨蔵器について書かれています。
また、“骨壺とは、遺骨を入れる土製容器のことであるが―中略―骨蔵器・蔵骨
器とも称されている。”と書かれています。これ以降の調査については、「骨壷
(骨壺・骨つぼ)」「骨蔵器」「蔵骨器」をキーワードに進めました。
(2)『仏教考古学講座 第7巻』新版 雄山閣出版 1975
「Ⅳ 特論 骨蔵器」 坂詰秀一
p.273~ 一 舎利容器と骨蔵器の起源
p.277~ 二 骨蔵器の名称
p.277~ 三 骨蔵器の材質と形態
この他にも「Ⅲ 日本各地の墳墓」には、地方ごとの墳墓に関する説明があり、
考古学の観点から各地方の骨蔵器についての記載があります。
巻頭には写真も掲載されています。
(3)『考古学講座 第7巻 有史文化 下 遺物』新版 雄山閣出版 1979
「墓誌と蔵骨器 序説」 久保常晴
p.94~96 蔵骨器についての概略が考古学の観点から書かれています。
巻頭には写真も掲載されています。
(4)『東アジア葬・墓制の研究』 斎藤忠/著 第一書房 1987
「第一編 第二章 第三節 日本の火葬 二 火葬墓と蔵骨器」
蔵骨器の諸形式に関する記述や「日本火葬骨壺集成図」などが掲載されています。
その他にも、巻末の件名索引で「蔵骨器」を引くと、複数ページに関連の記載が
あることが分かります。
(5)『お葬式の雑学~意外と知らない死のマナー~』 市川愛/著 扶桑社 2009
「第五章 墓、納骨編」
p.169~171 現在の日本の骨壺について書かれています。
地方による慣習の違いなどに触れています。
(6)『火葬の文化』 鯖田豊之/著 新潮社 1990
「第二部 第一章 火葬の社会的風土」
p.33~52 日本とヨーロッパの骨つぼに関する記載があります。
(7)『手元供養のすすめ』 山崎譲二/著 祥伝社 2007
手元供養に関してまとめられた資料です。
p.60~65 手元供養品の種類として、納骨型の手元供養品が紹介されています。
オブジェタイプやペンダントタイプ、ミニ骨壺など、写真も掲載されています。
(8)『故人がよろこぶ墓と供養』 矢島俯仰/著 図書刊行会 2001
「骨壺と納骨堂」
p151~153 骨壺についての概要が記載されています。
(9)『変わるお葬式、消えるお墓』新版 小谷みどり/著 岩波書店 2006
「Ⅴ 2多様化する偲び方」
p.177~ 手元供養
p.179~ オリジナルの骨壺
それぞれ、写真などを掲載して簡単にまとめられています。
p.45~ 分骨についても書かれていますが、分骨の際の骨壺についての記載は
ありません。
また、紹介した資料の各参考文献等も御参考ください。
2 その他、次の資料も確認しましたが、骨壷に関する記載はありませんでした。
(1)『葬儀の歴史』増補改訂 芳賀登/著 雄山閣 1974
(2)『死・墓・霊の信仰民俗史』新谷尚紀/著 歴史民俗博物館振興会 1998
(3)『葬儀と墓の現在』国立歴史民俗博物館/編 吉川弘文館 2002
(4)『「お墓」の誕生―死者祭祀の民俗誌』岩田重則/著 岩波書店 2006
(5)『死と骨の習俗』 藤井正雄/著 双葉社 2002
3 また、「国会図書館サーチ(http://iss.ndl.go.jp/)」で雑誌記事・論文を検索すると、
複数の骨壺の出土に関する文献があります。
なお、現代の骨壷についての記事は見つかりませんでした。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 通過儀礼.冠婚葬祭 (385 8版)
- 仏教史 (182 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000142754