レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年02月25日
- 登録日時
- 2021/02/22 17:25
- 更新日時
- 2021/02/22 17:42
- 管理番号
- 京歴-542
- 質問
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解決
京都大学内の遺構を調査した際、「道」が出てきたと聞いたことがある。そのことについて書かれた調査報告書はないか?
- 回答
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『京都大学構内遺跡調査研究年報,昭和53年度』(①)pp.52-53、『京都大学構内遺跡調査研究年報,昭和54年度』(②)pp.21-30に、「白川道」(別名「山中越え」)の発掘調査の概要が載っている。
白川道は、京都大学の敷地に入る位置で途切れているが、この調査は途切れた点を結ぶ線上にある地点を発掘したものである。
『京都大学構内遺跡調査研究年報,2004~2006年度』(③)pp.47-48に、「中世・近世白川道に関連する調査成果」が載っており、p.48には中世白川道推定ライン・近世白川道推定ラインが引かれた地図が掲載されている。
『京都大学構内遺跡調査研究年報,2016年度』(④)のp.65から掲載されている「京都大学構内遺跡のおもな調査」によると、白川道に関する調査は他の年にも何度か行われている。
京大文化遺産調査活用部門資料室のHP内にある以下⑤⑥のページにも、白川道の発掘調査についての情報が記載されている
⑤京大文化遺産調査活用部門資料室のHP内「京都大学構内の遺跡」(「近世の遺跡」の項)
https://www.ceschi.bun.kyoto-u.ac.jp/arcKU/nf/kounai-nf.html#kinsei
(最終確認日:2020-11-02.)
⑥京大文化遺産調査活用部門資料室のHP内「京都大学構内の主な遺跡 1~6」(「江戸時代白川道の道路遺構」の項)
https://www.ceschi.bun.kyoto-u.ac.jp/arcKU/nf/mapdata-nf1.html#f06
(最終確認日:2020-11-02.)
- 回答プロセス
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当館の蔵書検索システムにて「京都大学△遺跡△調査」で検索したところ、『京都大学構内遺跡調査研究年報』が毎年刊行されていることがわかった。
このシリーズが配架された書架で内容を確認すると、『京都大学構内遺跡調査研究年報,2016年度』(④)のp.65から、「京都大学構内遺跡のおもな調査」が一覧で掲載されており、1978年度に事前調査された遺構として「近世白川道」があった(p.66)。
『京都大学構内遺跡調査研究年報,昭和53年度』(①)を見ると、pp.52-53に「白川道」(別名「山中越え」)の発掘調査の概要が載っていた。
白川道の調査は翌年も行われており、『京都大学構内遺跡調査研究年報,昭和54年度』(②)pp.21-30に調査結果がまとめられている。
④をさらに調べると、白川道の調査は2006年等(p.71)、別の年にも何度か行われていることがわかったため、『京都大学構内遺跡調査研究年報,2004~2006年度』(③)を確認した。
インターネットで「京都大学 白川道」と検索すると、京大文化遺産調査活用部門資料室のHP内にある「京都大学構内の遺跡」(⑤)や「京都大学構内の主な遺跡 1~6」(⑥)のページにも、白川道の発掘調査についての情報が記載されていることがわかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210)
- 参考資料
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- ①『京都大学構内遺跡調査研究年報,昭和53年度』京都大学埋蔵文化財研究センター編 京都大学埋蔵文化財研究センター 1979 (当館請求記号:K12||210.025||Ky6||)
- ②『京都大学構内遺跡調査研究年報,昭和54年度』京都大学埋蔵文化財研究センター編 京都大学埋蔵文化財研究センター 1980 (当館請求記号:K12||210.025||Ky6||)
- ③『京都大学構内遺跡調査研究年報,2004~2006年度』京都大学文化財総合研究センター編 京都大学文化財総合研究センター 2009 (当館請求記号:K12||210.025||Ky6||)
- ④『京都大学構内遺跡調査研究年報,2016年度』京都大学文化財総合研究センター 京都大学文化財総合研究センター 2018 (当館請求記号:K12||210.025||Ky6||)
- ⑤京大文化遺産調査活用部門資料室HP内「京都大学構内の遺跡」
- ⑥京大文化遺産調査活用部門資料室HP内「京都大学構内の主な遺跡 1~6」
- キーワード
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- 白川道
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000294065