レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20181221
- 登録日時
- 2019/06/13 00:30
- 更新日時
- 2019/09/25 11:45
- 管理番号
- 0401000459
- 質問
-
未解決
西郷隆盛の書簡について
明治3年8月16日に西郷隆盛が出した書簡の中に、「政府高官が高額の給料をもらっているのに、何の成果もあげていないのは、泥棒と同じだ」という内容があるらしい。誰にあてた書簡か知りたい。
- 回答
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『西郷隆盛 下』118頁に同様の内容の記載あり。
犬塚勝彌が庄内藩庁に報告した「薩州滞留中之大略」から引用されたということが分かった。
この史料は、『大隈文書 第一巻』に収録されており、『大隈文書』はデジタルコレクション(参加館限定)で公開されていたため、そちらで内容を確認。(永続的識別子:info:ndljp/pid/2987595)
「…朝廷之御役人は何を致シ居候と思ひ候や多分月給を貪り大名屋敷に住居致シ何ニ壹ツ職事揚不申悪く申セバどろぼふ也…」と記載あり。
また、『大西郷書翰大成 第5巻』177頁・『西郷隆盛全集 第4巻』166頁にも同様の記載あり。
これらの資料では、西郷の書簡ではなく「犬塚盛巍への訓話」となっている。日付は明治3年8月16日となっている。177頁に「酒井忠篤(ただずみ)は使者を鹿児島に遣わし、親書を島津家と西郷に贈り、今後の親交を懇請した。本文はこの時の使者、犬塚盛巍・長沢惟和両人の質問に対する西郷の応答を、庄内へ報告したものである。」とある。犬塚盛巍らが誰にあてた書簡かは不明。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 西郷隆盛 下,井上 清/著,中央公論社,1970年 (p.113-114、118|0112841697|/289.1/サ/)
- 大西郷書翰大成 第5巻,[西郷 隆盛/著],平凡社,1941 (p.174-179|0118872191|C/283/サ/5)
- 西郷隆盛全集 第4巻,西郷 隆盛/著,大和書房,1978.7 (p.166-|0110312923|/081.6/サ/)
- キーワード
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- 西郷隆盛
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000257368