レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年10月3日
- 登録日時
- 2016/09/29 12:56
- 更新日時
- 2017/03/12 17:22
- 管理番号
- 秋田-1922
- 質問
-
解決
明治10年代に行われた「~博覧会」に秋田市太平の箕が出品された。
~博覧会の正式名称と、出品者の名前が知りたい。
(出品者の中に、ササキキハク・ワタナベキンイチロウという人物はいるか?)
- 回答
-
「~博覧会」は内国勧業博覧会のこと。
明治10(1877)年に第一回が開催され、明治36(1903)年の第五回まで行われた。
→『国史大辞典』10 内国勧業博覧会 P505-506
【第一回】
『明治十年内国勧業博覧会出品目録(三)』秋五ノ七(コマ番号133)(国会図書館デジタルコレクションより)
→「箕 秋田郡黒沢村 利部内蔵之助」
【第五回】
『第五回内国勧業博覧会出品目録 第1部第10農業及園芸』第五回内国勧業博覧会/編 金湊堂 1903(当館所蔵資料)
→「箕 人大中小 南秋田郡大平村黒澤 佐々木豊吉」
『第五回内国勧業博覧会受賞名鑑』受賞名鑑部/出版年不明 p51(コマ番号34)(国会図書館デジタルコレクションより)
→「褒状 南秋田郡大平村 佐々木豊吉」
*問い合わせのあった、ササキキハクさん、ワタナベキンイチロウさんの名前は上記資料では確認できず。
*第二~四回については、当館で所蔵しておらず、デジタルコレクションでも確認できなかった。
*第五回出品目録に記載されている、「人大中小」の「人」とはどういう意味かも問い合わせがあったが、分からなかった。
同目録には註釈がなく、同じ記載がないか他県の箕の出品も確認したが、「箕」のみの記載、あるいは「~斗」「~升」のように重さの記載しかなかっ た。
異語・旧字・略語等の可能性も考えたが、該当するような字はなかった。
*問い合わせのあった人物は、『秋田市太平郷土史』p596 大平村の三役 より、
→佐々木喜柏(ササキキハク)…昭和10年9月21日~昭和18年10月18日 村長 昭和5年1月31日~昭和8年9月30日 助役
→渡辺専五郎(ワタナベセンゴロウ・金一郎 キンイチロウのこと) 大正5年1月31日~昭和10年9月29日 収入役
を務めていた。
*問い合わせの方によると、第一回、二回時に出品した利部内蔵之助は、二回目で賞をとったとのこと。(当館資料では確認できず)
また、利部は戸長を務めた人物とのこと。
- 回答プロセス
-
博覧会についてはすぐ内国勧業博覧会のことと分かったので、当館資料に出品目録があるか確認(第五回のみあり)
所蔵のない分については、国会図書館デジタルコレクションを確認した。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 東北地方 (212 8版)
- 団体 (606 8版)
- 参考資料
- キーワード
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- 箕
- イタヤ細工
- 内国勧業博覧会
- 秋田市太平
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 質問方法:口頭、2016/9/7
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000197484