レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年12月26日
- 登録日時
- 2019/04/14 10:52
- 更新日時
- 2019/04/16 17:06
- 管理番号
- 0000110768
- 質問
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解決
下関の雲丹(ウニ)について、アルコール漬けの手法を伝えたのは英国人であるというが、その根拠となる文献をみたい。
- 回答
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下記資料1によると、六連島西教寺九世住職の蓬山和尚の発案とするが、上田玲子「創業八十年の重み―下関名産うに」(「山口新聞」1993年3月21日付記事)を引いて、明治初期、英国人が灯台守として島に居住したことから、外国人の水先案内人が島に住むようになり、彼らが寺を訪れ歓談していたところ、盃の酒(ジン)がうにの小鉢にこぼれ、そのまま住職が口にしたところ美味だったところから発案し、島一番のうに業者城戸久七がそれを改良して手法を確立した、とのこと。資料2はその引用元。資料3もほぼ同様。
なお、資料4によると、蓬山和尚の発案は明治20年(1887年)とある。(資料4には発案のエピソードは記載されていない。)
後日追記
資料5に、資料6からの引用として、「明治4年にできた洋式灯台があり、灯台の仕事で滞在していたイギリス人の妻が偶然に生うににウイスキーをこぼした」ことにより生まれた、とある。資料6を確認したところ、ほぼ同内容で、出典は明示されていない。
- 回答プロセス
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自館レファレンスデータベースにて、うにで検索、ヒットした資料にあたる。
「山口新聞」縮刷版を確認
『下関市史』を確認、索引から本文にあたる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 水産物利用.水産利用工業 (668 9版)
- 参考資料
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1.藤野幸平 著 , 藤野, 幸平, 1911-. うにの文化誌. 赤間関書房, 1996.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002598310-00 (p205-206) - 2.山口新聞縮刷版 第1993巻第14852号〜第1993巻第14881号. 山口新聞社, 1993.3. (1993年3月21日3面)
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3.清永唯夫 監修 , 清永, 唯夫, 1931-. 図説下関の歴史. 郷土出版社, 2005. (山口県の歴史シリーズ)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008039701-00 , ISBN 4876638071 (p228) -
4.下関市市史編修委員会 編 , 下関市. 下関市史 市制施行-終戦. 下関市, 1983.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002233828-00 (p355) -
5.塩田丸男 著 , 塩田, 丸男, 1924-. ニッポンの食遺産. 小学館, 2004.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007318458-00 , ISBN 409387493X (p378) -
6.森浩一 著 , 森, 浩一, 1928-2013. 食の体験文化史 3. 中央公論社, 1999.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002771458-00 , ISBN 4120028690 (p200)
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1.藤野幸平 著 , 藤野, 幸平, 1911-. うにの文化誌. 赤間関書房, 1996.
- キーワード
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- ウニ
- 水産加工業--山口県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000255002