①には、宿替えについて、本編で写真で紹介するとともに、巻末に「ヤドカリは、脱皮をくりかえしながら成長していきます。借物の貝殻はそのたびに狭くなってしまいます。だから繰り返し宿替えをしなければなりません。ヤドカリは適当な大きさの巻き貝の殻を見つけると、はさみを使って貝殻をはかり、ちょうどよい大きさだとわかると、すばやく古い貝殻を脱ぎ捨て、新しい貝殻に引越しをします。」と書かれている。
②には、「ヤドカリは成長するたびに、きゅうくつになる巻き貝の殻を捨て、新しい殻にひっこさなければならない。殻は、大きすぎてもうまくないし、穴があいていたりすると、魚やカニといった敵にねらわれやすい。ヤドカリは、少しでも条件のよい殻をいつもさがしまわっていて、しょっちゅうひっこしをする。」と紹介されており、手順として、「1.新し殻をみつけると、まず、中にはさみをいれて、大きさをはかる。2.中に砂が入っていたら、かならず砂が出る方向に殻をまわして、そうじをする。3.殻をうつるのは、すばやい。殻を身につけない状態は、危険な瞬間だからだ。」と紹介されている。また、ヤドカリの好きな貝、きらいな貝があることや、ヤドカリ同士で殻を交換することがあることや、貝以外のものに入るかどうかの記述もある。
③には、「ヤドカリは何度も脱皮をくり返して成長します。」とあり、「ヤドカリは、からだの成長に合わせて、貝がらをかえます。大きくなったからだに合う、もっと大きな貝がらに引っこしをするために、ヤドカリは貝の中から外に出ます。」「ヤドカリのおなかは、右にくるりとねじれています。これは、海にいる巻き貝の貝がらが、ほとんど右巻きだからです。右にねじれたおなかは、するりと貝がらの中に入っていきます。」との説明がある。
④には、ヤドカリが貝殻を手に入れる方法として、「ヤドカリは、幼生の時期が終わるとすぐ、自分で巻き貝をさがす。その後、成長に合わせて、ちょうどよい大きさの貝殻をさがさなければならない。ちょうどよさそうな貝殻を見つけると、はさみで大きさを確かめ、中の砂を捨てて引っ越す。横取りをすることもある。」と紹介されている。
⑤には、ヤドカリの引っこしの様子や体の構造が、カラー写真入りで分かりやすく紹介されている。