レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/06/08
- 登録日時
- 2019/03/27 00:30
- 更新日時
- 2019/03/27 15:29
- 管理番号
- 茨城-2018-075
- 質問
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解決
小幡滑川城がどこにあったか。相賀城(館)と同じか。
- 回答
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日立市滑川の小幡にあったとの記述があります((1)・(2))。
また,相賀館と小幡館は別の館のようです。((1)・(3))。
(1)『日立市史』 NDLデジタル送信対象資料
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000991849-00
・目次の後,序章の前に「日立市全図」あり。「小幡」の記載あり。
・「第三章 室町・戦国期の日立地方 五 城主・館主の興亡」(p.175-184)
p.179-180に「相賀館」,p.180-181に「小幡館」の項あり。=別の館
p.180「小幡館」
「滑川の小幡に館のあったことが諸書に散見する。」
「新編常陸国誌には,
村(滑川)の東方海に濱する所に館址あり、方二町(あまり)、延徳年間小野崎直通の居りし所」
p.180
「以上の記録から推察するに、小幡館にははじめ小野崎筑後守直通が居館し、直通が相賀館に移ってから、同族の小野崎左衛門が居館したものと思われる。」
(2)『地名を訪ねて 第2部』
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I062309643-00
「滑川について(2)」 p.75-79
p.77に「小幡」の解説があるが,p.78の「舘(たて)」の解説に,小幡の舘あり。
p.84に地図あり。
(3)『茨城県教育財団文化財調査報告 第92集』 埼玉県立熊谷図書館所蔵あり。
滑川浜館遺跡(なめかわはまたていせき,種別:散布地・城館跡)
p.2-9「第2節 歴史的環境」
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002450141-00
p.5
「日立市史によると,・・・(略)・・・小野崎直通が,15世紀の末頃に居館としていた滑川館(別称-小幡館)があった。その後,直通は滑川館を出て相賀館に移っている。」との記述があるが,地図・一覧表に滑川館は落とし込まれていない。
- 回答プロセス
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(1) 城郭の郷土資料を確認
×『日本城郭大系 4』,『図説茨城の城郭 改訂版』,『続 図説茨城の城郭』
(2) いばらきデジタルまっぷを検索(検索語:滑川)→滑川浜館遺跡(遺跡ID:76)
→埋蔵文化財発掘調査報告書を確認
×『研究ノート 9号』(茨城県教育財団)
(3) 市史,地誌を確認
×『新修日立市史 上・下』
△『角川日本地名大辞典 8 茨城県』・・・日立市の小字一覧に「小幡」あり
- 事前調査事項
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『十王町の歴史と民俗 18』の笹岡論文の中に出てきた。
- NDC
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- 関東地方 (213 9版)
- 日本 (291 9版)
- 参考資料
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- 日立市史日立市役所/編集常陸書房
- 地名を訪ねて第2部瀬谷 房之助/著筑波書林
- 茨城県教育財団文化財調査報告第92集茨城県教育財団
- 十王町の歴史と民俗18十王町史編さん調査会/編集日立市郷土博物館
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土,地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000253983