レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年11月25日
- 登録日時
- 2017/11/25 15:49
- 更新日時
- 2020/10/08 09:11
- 管理番号
- 1421
- 質問
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解決
桂米朝の『いわいのし』という落語を読みたい。
- 回答
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※上方では『祝いのし』『祝のし』だが、江戸落語では『鮑のし』(『古典・新作落語辞典』より)
・『古典落語大系 第5巻』江国滋/ほか編 三一書房 1977年(110184104 913.7/K 保存書庫)
・『志ん生滑稽ばなし』古今亭志ん生/著 立風書房 1975年(110184023 913.7/K 保存書庫)
・『定本落語三百題』武藤禎夫/著 岩波書店 2007年(156413668 913.7/M)
上記三冊とも『鮑のし』として掲載
- 回答プロセス
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・依頼者が「米朝」の「いわいのし」という落語だと主張するので『米朝落語全集』(8巻)の索引を引くと、『祝のし』は5巻を参照するようにとなっていた。
・『米朝落語全集』第5巻(159198674 913.7/K)を確認。p.299にて「吃るはなし三題」の編集部解説中に「(前略)この噺に限らず(中略)「祝のし」の主人公の男も」とあり、米朝の全集には載っていないが『祝のし』という落語は確かにあることがわかった。
・『米朝落語全集』の隣にあった『定本落語三百題』の目次を確認すると『鮑のし 祝のし』とあり『鮑のし』のあらすじが載っていた。
・図書館システムで資料検索。タイトル「あわびのし」請求記号「913」で『古典落語大系』第5巻がヒット。キーワードを「あわびの」にすると『志ん生滑稽ばなし』もヒットした。タイトルを「いわいの」に変更すると『米朝落語全集』の「祝いの壺」がヒットする。キーワード等を「いわいの」に変えても同じなので、『祝いのし』ではなく『鮑のし』ではあるが、回答欄の3冊を提供した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 小説.物語 (913 8版)
- 参考資料
- キーワード
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- 祝いのし
- 鮑のし
- 落語
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 『古典・新作落語事典』(159409192 R779.1/k)にて『鮑のし』の元が上方落語の『祝いのし』であることが解説されている。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000225389