レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20190717
- 登録日時
- 2019/12/26 00:30
- 更新日時
- 2020/03/25 18:43
- 管理番号
- 0401000969
- 質問
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解決
50年前、40年前、30年前、20年前、10年前の世界全体の石油の埋蔵量が知りたい。
- 回答
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利用者に伝えた情報は、現在技術的・経済的に採取可能な「確認埋蔵量」である。2016年では全世界で1兆7067億バレル(リットルだと271兆3653億リットル)となっている。可採年数は、2016年時点で50.6年とされている。以下は2016年を起点として、10年~50年前の世界全体の埋蔵量である。
50年前(1969)は5268億バレル
40年前(1976)は6600億バレル
30年前(1985)は7704億バレル
20年前(1996)は1兆1488億バレル
10年前(2006)は1兆3883億バレル
- 回答プロセス
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JOGMEC石油・天然ガス資源情報の用語一覧「可採年数」によると、埋蔵量と言っても様々な計算方法があるが、一般的に埋蔵量とされているのは「確認埋蔵量」という。これは、実際に油田等を開発中に適切な技術・経済状況において、今後採取可能な油の量をいう。
また、確認埋蔵量を年間の生産量で除すると「可採年数」が算出でき、これは同じ生産量で生産されていく場合、何年生産が継続可能かを示す指標となっている。この年数は、技術の進歩や経済の状況、新たな埋蔵量の発見によって変化するため、今後も増減が予想される。
今回は、現在の確認埋蔵量と可採年数、50年前から10年ごとの確認埋蔵量をお伝えした。
各年の確認埋蔵量については『BP statistical review of world energy』(British Petroleum)という白書を参考にした。この資料は毎年出版されており、インターネット上では2000年版まで様々なサイトで閲覧できる(下記参照)。
その他のデータは、当館所蔵の『70年代における資源外交』(外務省経済局/編)や『産業資源 ’79』(産業技術会議/編)で調べ、WebサイトJOGMEC内の「石油の埋蔵量と探鉱の意義」という論文にも必要な情報の記載があった。
経済産業省自然エネルギー庁やJOGMECの関連ページには様々な情報があり、エネルギー関連の用語解説や世界のエネルギー事情などを参考にした。
●経済産業省自然エネルギー庁 エネルギー白書2018 https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2018html/2-2-2.html
●JOGMEC 石油・天然ガス資源情報 https://oilgas-info.jogmec.go.jp/
BP Statistical Review of World Energy 2019 https://www.bp.com/content/dam/bp/business-sites/en/global/corporate/pdfs/energy-economics/statistical-review/bp-stats-review-2019-full-report.pdf
BP Statistical Review of World Energy 2006 https://www.rrojasdatabank.info/bpstats2006.pdf
●平成29年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2018) HTML版 https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2018html/2-2-2.html
●石油の埋蔵量と探鉱の意義 https://oilgas-info.jogmec.go.jp/_res/projects/default_project/_project_/pdf/2/2171/196806_008a.pdf
(いずれのサイトも最終確認は2019年12月26日)
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 70年代における資源外交,外務省経済局/編,@,1972年 (p55(1969年の確認埋蔵量)|0111462586|/602.9/カ/)
- 産業資源 ’79,産業技術会議/編,産業技術会議,1979年 (p53(1976年の確認埋蔵量)|0112233416|/334.7/サ/)
- キーワード
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- 石油
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000271508