レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年01月23日
- 登録日時
- 2019/05/15 14:10
- 更新日時
- 2019/07/04 10:27
- 管理番号
- 6000004462
- 質問
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解決
雲母の絵を描くので、説明と写真が載っている資料がほしい。
- 回答
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『鉱物レシピ』
”雲母図鑑”(p29~32)という章で、雲母とその結晶構造についての説明や写真〈緑雲母、白雲母、スターマイカ、リチア雲母(鱗雲母)、金雲母、黒雲母〉あり。
”雲母は柘榴石や電気石と同様、特定の鉱物を指す鉱物名ではなく、鉱物グループの名前です。漢字での「雲母」は中国で付けられました。この「母」という字はお母さんというより「もと」という意味合いが強く、「雲が発生するもと」という意味。山水画に登場するような、あの雲が湧き立つ場所には雲母を含んだ岩石があり、雲母は砕くときらきらと風に舞うため、雲の源と考えられたという説があります。
一方、和名は「きらら」。忠臣蔵の吉良上野介の「きら」も雲母が語源です。現在の愛知県西尾市にある八ツ面山で良質の雲母が採れたことにより、その辺りが「吉良荘(きらのしょう)」と呼ばれるようになりました。(中略)雲母は耐熱性に優れているため、古くはランタンの火屋やストーブの窓などに使われていました。現在では、高電圧機器、回転機器、通信機器などに欠かせない絶縁材料であり、また、ファンデーションに用いられたり(成分表示はマイカ粉等)、「きら引き」と呼ばれる和紙や岩絵の具に使われたりしています。英名はMicaで、語源はラテン語の「micare(輝く)」。”
『美しい石のサイエンス 鉱物図鑑』
雲母族鉱物(アルミニウムあるいはマグネシウムの8面体層を挟み二枚の4面体層が結合した三層構造を基本単位とし、その基本単位の層間にカリウム、ナトリウム、カルシウムが入って電荷を安定させている)として、白雲母、金雲母、鱗雲母、真珠雲母の写真あり(p.96~97)
『「知」のビジュアル百科2 結晶・宝石図鑑』
”雲母は、板状の構造をもつ一群のケイ酸塩鉱物である。板状構造と垂直方向の原子の結合は弱く、この面に沿って簡単に劈開(へきかい:一定の面に沿って結晶が割れること)が起こる。”(p.15)
『検索入門 鉱物・岩石』
金雲母・黒雲母・白雲母・リシア雲母(鱗雲母)の説明と写真あり。(p.38~44、 p.110~112)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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さとうかよこ 著 , さとう, かよこ. 鉱物レシピ = mineral recipe : 結晶づくりと遊びかた. グラフィック社, 2015.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I026334094-00 , ISBN 9784766127935 -
青木正博 著 , 青木, 正博, 1948-. 鉱物図鑑 : 美しい石のサイエンス. 誠文堂新光社, 2008.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009427722-00 , ISBN 9784416808511 -
Symes,R.F , Harding,R.R , 伊藤‖恵夫. 「知」のビジュアル百科 2. あすなろ書房, 2004.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I028087225-00 , ISBN 4751523023 -
豊遥秋, 青木正博 共著 , 豊, 遥秋, 1942- , 青木, 正博, 1948-. 検索入門鉱物・岩石. 保育社, 1996.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002486882-00 , ISBN 4586310405
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さとうかよこ 著 , さとう, かよこ. 鉱物レシピ = mineral recipe : 結晶づくりと遊びかた. グラフィック社, 2015.
- キーワード
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- 雲母
- 鉱物
- きらら
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000256021