レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年02月02日
- 登録日時
- 2012/02/02 11:59
- 更新日時
- 2012/08/30 13:12
- 管理番号
- 97-A-4
- 質問
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解決
伊予神楽(いよかぐら)について、詳しく知りたい。
- 回答
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一般的に神楽は、神前で演ずる舞楽のことをいう。語源は「神の座」であって、神座に神を招き、その前で舞楽を行ったことに由来し、みそぎ祓えと魂鎮めのための神事であった。現代の神楽は神社の祭りの神賑わい(余興)として行うぐらいに見られているけれども、本来はさまざまの祈願祈祷のために行ったものである。
愛媛県下に見られる神楽は、巫子神楽、本神楽、獅子神楽などがあり、具体的には越智郡大三島町の大三島神楽(大見と明日(あけび)にあり県指定民俗文化財)、宇和島市の伊予神楽(国指定重要無形民俗文化財)、松山市および温泉郡重信町の里神楽他がある。このうち松山市の里神楽と宇和島市の伊予神楽は神主のみで組織している神職神楽である。
以前は、この神職神楽が普及盛行していたが、次第に民間に移され農民の神楽組が成立した。その時期は、江戸末期から明治になってである。本県の神楽の起源は不詳であるが、伊予神楽と大三島神楽は江戸初期すでに成立していたことは文献によって確実である。両社とも出雲系神楽であるが、かなり性格を異にしている。
伊予神楽は、宇和島市と北宇和郡の神職の間に古くから伝えられてきたもので、昭和36年3月30日、県の無形文化財に指定された。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 邦楽 (768 9版)
- 年中行事.祭礼 (386 9版)
- 参考資料
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【資料1】 『愛媛県百科大事典 上巻』 愛媛新聞社愛媛県百科大事典編集委員室/編集 愛媛新聞社 1985年 <請求記号:R /K290 /63 /1>
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【資料2】 『日本の民俗 愛媛』 野口光敏著者 第一法規 1973年 <請求記号:K380 /7 >
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【資料1】 『愛媛県百科大事典 上巻』 愛媛新聞社愛媛県百科大事典編集委員室/編集 愛媛新聞社 1985年 <請求記号:R /K290 /63 /1>
- キーワード
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- 伊予神楽 いよかぐら
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 事例出典『郷土資料に関する調査・相談事例集』 愛媛県図書館協会・愛媛県立図書館/編集 愛媛県立図書館 1997年
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000100940