レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006年08月01日
- 登録日時
- 2007/02/02 17:32
- 更新日時
- 2007/02/02 17:32
- 管理番号
- 市川20060801-01
- 質問
-
解決
浜口首相襲撃についての新聞記事を探している。昭和5年の新聞縮刷版はないか。
- 回答
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当館で所蔵している昭和期の新聞縮刷版は、昭和8年からのものであるため、縮刷版以外の方法を検討した。
=>『昭和ニュース事典』2:昭和4年/5年(毎日コミュニケーションズ 1990)p530以降、「浜口雄幸狙撃事件」の項目の下に、以下2つをはじめとして12の新聞記事が掲載されている。(以下、「見出し」(日付 新聞名)の順)
「浜口首相、東京駅で狙撃され重態」(昭和5年11月15日 東京朝日〔夕刊〕)
「男子の本懐、と射たれた浜口」(11月15日 東京朝日〔夕刊〕)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 8版)
- 参考資料
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- 『昭和ニュース事典』2:昭和4年/5年(毎日コミュニケーションズ 1990)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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浜口首相狙撃事件についての『昭和ニュース事典』の2つ目の記事における「男子の本懐」は、金解禁を行った浜口雄幸首相と井上準之助大蔵大臣の生き様を描いた、城山三郎の小説のタイトルともなっています。この事典の記事見出しを順番に並べると以下のようになります。
「浜口首相、東京駅で狙撃され重態」(昭和5年11月15日 東京朝日〔夕刊〕)
「男子の本懐、と射たれた浜口」(11月15日 東京朝日〔夕刊〕)
「腹膜炎が心配、と手術した塩田博士」(11月15日 東京日日)
「文明国の一大汚辱」(11月15日 東京朝日)
「首相臨時代理に幣原外相決定」(11月16日 大阪毎日〔夕刊〕)
「丸山警視総監が辞表提出」(11月16日 中外商業)
「腹中のガス出て、浜口首相の容態好転」(11月17日 大阪毎日)
「狙撃犯人は愛国社の佐郷屋留雄」(11月18日 大阪毎日〔夕刊〕)
「佐郷屋と共犯を起訴、記事解禁」(12月10日 大阪毎日〔号外〕)
「倒閣が目的、と佐郷屋陳述」(12月10日 大阪毎日〔号外〕)
「犯行前夜に松木が佐郷屋を激励」(12月11日 東京日日)
「浜口首相、歩行できるまで回復」(12月29日 大阪毎日)
新聞縮刷版では複数を要し、さらに離れたページごとに掲載されている記事が、この事典では簡単にまとめて見れて見られます。こうした長所のあるこの事典からは、小説とはまた一味違った臨場感が伝わってきます。
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000033064