レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2007/11/21 11:33
- 更新日時
- 2007/12/05 18:34
- 管理番号
- 奈県図情-07-013
- 質問
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解決
猿沢池を散策した際のエッセイを知人に送ったら、返事に下記の歌が返ってきた。この歌の作者と意味が知りたい。
「映るとは月は思わず映すとは水は思わず猿沢の池」
- 回答
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室町時代後期(1489-1571)の剣客、塚原卜伝の歌
「映るとも月も思はず映すとも水も思はぬ広沢の池」を誤って覚えているか、あるいはもじっているのではないかと思われる。
月と水とはお互い映そうと思っているわけでなく、無心で向き合っている、という意味。無心無欲の心の技である剣の真髄を訓えた歌で、この無心の境地を「水月の位」という。
月は水に映ろうとも思わないし、水も又月を映そうとは思わない、お互い無心の中に自然に生ずる美の調和と実に無心自然の応用を引用して剣の真髄を訓えたものでこの無心の境地を水月の位という。
- 回答プロセス
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この歌が誰の歌(句)かヒントがつかめないかWebで検索してみると、質問の歌とは多少違うが、数件ヒット、
それぞれに塚原卜伝の歌ということとその意味についての説明があった。(塚原卜伝百首の中にありという記述もあった)
キーワード「塚原卜伝」で当館所蔵資料を検索してみると、4件だけヒットしたので、この歌についての記述を探してみたが、
見当たらなかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 『国史大辞典9』 国史大辞典編集委員会編 吉川弘文館 1988
- 『戦国社会史』 原田伴彦著作集1 原田伴彦著 思文閣出版 1981
- 『復刻版NHK歴史への招待4』 日本放送出版協会[編] NHK出版 1994
- キーワード
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- 猿沢池
- 塚原卜伝
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000039646