レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005/07/14
- 登録日時
- 2005/12/16 02:11
- 更新日時
- 2006/09/21 11:32
- 管理番号
- 埼熊-2005-050
- 質問
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解決
『鬼平・長谷川平蔵の生涯』で、将軍から長谷川平蔵に下賜された〈瓊玉膏〉とはどんな薬か知りたい。
- 回答
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『漢方医学大辞典 2 薬方篇』、『国訳本草綱目 5』、「瓊玉膏の不思議」(大槻彰 健友館 1992:川越市図ほか)に瓊玉膏を構成する生薬や効能についての記述あり。
『国訳本草綱目 5』によれば、効能は「常に服すれば、心を開き、智を益し、髪の白きを黒に返し、歯の落ちたるを更生し、穀食を辟け、天年を延べ、癰疽、労[サイ]、咳嗽、唾血等の病を治す」。構成生薬は、地黄・人参・白茯苓・白沙蜜で、製造法も書かれている。
- 回答プロセス
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自館所蔵の『東洋医学大事典』、『漢方医語辞典』等にあたるが掲載なし。『大漢和辞典 7』の〈瓊〉の意味に「方士が薬を作る材料」、〈瓊玉〉に「一種の美玉。又、賢才の意」とあり。
《Google》で〈瓊玉膏〉を検索すると、多数ヒットする。現在、瓊玉膏を製造している薬品会社のWebサイトに、瓊玉膏の原典として「本草綱目」等があげられていたので、医学関係の担当館である埼久図で見てもらう。
なお、所蔵はしていないが、他に掲載されていると思われる資料は、以下のとおり。
「洪氏集験方」(「東方医学善本叢刊 3」所収:国会図)
「壽世保元」(「和刻漢籍医書集成 12〔1〕」所収:国会図ほか)
「東医宝鑑」(許浚 サンケイグラフ社 1978:国会図ほか)
- 事前調査事項
- NDC
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- 内科学 (493 9版)
- 参考資料
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- 『漢方医学大辞典 2 薬方篇』 雄渾社 1983
- 『国訳本草綱目 5』 春陽堂書店 1977
- 「瓊玉膏の不思議」 健友館 1992 (川越市立図書館)
- キーワード
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- 漢方薬
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000026829