レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005年06月29日
- 登録日時
- 2005/12/05 11:25
- 更新日時
- 2005/12/08 16:42
- 管理番号
- 沖県図2005-005
- 質問
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解決
『オキナワの家』(伊礼 智著 インデックス・コミュニケーションズ )という本の2から3頁に「沖縄ではめずらしい海の見えない風景。琉球王は外国からの客人をこの丘に招き、琉球を大きく見せた」との記述がある。この場所を知りたい。
- 回答
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海の見えない風景について、いろいろな場所があるかもしれませんが、
① 琉球王が外国の客人を招いた丘
② 琉球を大きく見せた
を考えますと、識名園(那覇市在)の勧耕台から南をみた風景ではないでしょうか。
『世界遺産琉球王国のグスク及び関連遺産群』(沖縄県教育庁文化課編 「琉球王国のグスク及び関連遺産群」世界遺産登録記念事業実行委員会 2001)p82によると「識名園」は、1799年に造営された王家の別邸の庭で、王族の保養の場として使われただけでなく、中国皇帝の使者である冊封使を接待する場としても使用され、王府の外交面においても重要な役割をはたした」とあり、また『名勝「識名園」創設』下巻(古塚達郎著 ひるぎ社 2000)のp322には、園の中にある「勧耕台から南部方面を望むと海抜80mの高台であるが、ここからは海が見えない」とあります。他の「識名園」関係資料では、「勧耕台」からの眺めについて同様の記述が見られます。
参考 『ガイドブック識名園』沖縄出版編集部編 沖縄出版 1997 p41「勧耕台」
『那覇文化 創刊号』佐藤善五郎編 那覇市文化協会 1996 p40下段
『山崎博士の演説と文章』山崎博士古希祝賀会著・刊 1941 p873
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『世界遺産琉球王国のグスク及び関連遺産群』(沖縄県教育庁文化課編 「琉球王国のグスク及び関連遺産群」世界遺産登録記念事業実行委員会 2001
- 『名勝「識名園」創設』下巻古塚達郎著 ひるぎ社 2000
- 『ガイドブック識名園』沖縄出版編集部編 沖縄出版 1997
- 『山崎博士の演説と文章』山崎博士古希祝賀会著・刊 1941
- キーワード
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- 識名園
- 勧耕台
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000025327