レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/09/03
- 登録日時
- 2010/12/02 02:00
- 更新日時
- 2015/12/02 09:04
- 管理番号
- 相-100011
- 質問
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解決
世界各地の、消滅した、あるいは消滅しつつある言語の最後の話者をめぐるエピソードなどが、物語のように書かれている本はないか。
- 回答
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『消えゆく言語たち 失われることば、失われる世界』などを紹介した。
- 回答プロセス
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(1)当館所蔵を「消えゆく」「ことば」等のキーワードで検索したところ、質問の趣旨にぴったりではないが、関連する資料として、次のような資料があった。
○『消えゆく言語たち 失われることば、失われる世界』(ダニエル・ネトル著 スザンヌ・ロメイン著 新曜社 2001年)<801.03KK/128>の「第1章 消えた言語はいまどこに?」に最後の話者についての記述と写真が少しある。
○『消滅する言語 人類の知的遺産をいかに守るか』(デイヴィッド・クリスタル著 中央公論新社 2004年)<801PP/344>p4~6「死亡記事」に、最後の話者について少し記述がある。
○『「消えゆくことば」の地を訪ねて』(マーク・エイブリー著 白水社 2006年)<802RR/117>
図書の内容紹介に「北半球から南半球まで、少数民族・少数文化の人びとと触れあいながら、消滅の危機に瀕する各地の『消えゆくことば』の現状に警鐘を鳴らす、入魂のルポルタージュ」とある。
(2)インターネット検索で、「危機言語」というキーワードが確認できる。
「日本言語学会」「危機言語小委員会」ホームページには、「日本語で読む危機言語」(http://www.fl.reitaku-u.ac.jp/CEL/read_on_EL_ja.html 2010.10.29確認)として、文献が紹介されている旨、関連情報として紹介した。
(3)国立情報学研究所の「GeNii」(http://ge.nii.ac.jp/genii/jsp/index.jsp)を、「危機言語」等のキーワードを入れて検索すると、関連の論文と図書がヒットする旨、関連情報として案内した。
〔2015年12月1日関西大学中等部・関西大学高等部様より追加情報をいただきました。〕
『イシ 北米最後の野生インディアン』シオドーラ・クローバー著
という本があります。
アメリカインディアンのある種族の言語の最後の話者がイシで、彼が白人社会に出てきて白人たちに彼の文化などを語ります。
その後数年で、彼は亡くなってしまうのですが、それまでのことが物語風に書かれていたかと思います。
- 事前調査事項
- NDC
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- 言語学 (801 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 最後の話者
- 危機言語
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000074624