レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2010/12/22 02:00
- 更新日時
- 2010/12/22 09:40
- 管理番号
- 2010-190
- 質問
-
戦前、日本人が中国へ渡航する際に旅券は必要でしたか。
- 回答
-
1878年(明治11年)に定められた「海外旅券規則」には、旅券携帯免除の正式な決まりはありませんでした。しかし、明治時代後期になると、日本から中国へ渡航する者が非常に増加し、旅券発給事務が追いつかなかったことから、中国渡航に際しては旅券を携帯しない例が多くみられました。
その後、1917年(大正6年)に中国政府が中国への渡航者に対して旅券の携帯を義務づける旨の通牒を発したことにより、この問題について日中間で交渉が行われました。その結果、日本人は中国への渡航に際して旅券を携帯しなくてよいことが正式に認められました。さらに、1918年(大正7年)1月15日付で駐中国芳沢謙吉臨時代理公使より陸徴祥外交総長に宛てて「外国人本邦入国規則ノ除外ニ関スル交換公文」が発せられたことにより、日中相互に旅券を免除することが確認されました。
外務省記録「旅券査証出入国ニ関スル諸外国ノ法規並取扱関係雑件」にはこの間の経緯に関する記録が含まれています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
-
- パスポート関係
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000075777