レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年11月04日
- 登録日時
- 2011/04/29 16:21
- 更新日時
- 2011/10/13 12:01
- 管理番号
- 島根参2008-11-007
- 質問
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解決
虚堂智愚(きどうちぐ)の「秋風の偈」の解釈がみたい。
秋風淅々秋水冷々
千辛万苦負笈担簦
張公堠了李家店
草舎茅庵短作程
- 回答
-
当館所蔵資料より、以下を紹介。
資料1:虚堂智愚が嘉興府の興聖寺の住持であった時期の語録に、解夏上堂に際して唱えたこの偈頌が採録されているとして、この句についての解釈がある。
<2011/10/12追記>
資料2:「国訳虚堂和尚語録巻之一」の「興聖録」の一部分p14に「秋風淅淅、秋水冷冷、千辛萬苦、笈を負ひ簦を擔ふ。張公が堠了って李家が店、草舎茅庵短に程を作す。」の記述があり、p16にそれらの語句の意味あり。
資料3:「秋風淅々秋水冷々」部分のみ、解釈あり。
- 回答プロセス
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「禅語」や「虚堂智愚」に関する資料を調査。
<参考として>
『禅学大辞典 下巻 せ~わ』(大修館書店,1978:R188/0453/2)p844「智愚」より、
智愚・・・1185-1269、臨済宗楊岐派松源派。号は虚堂。
以下は調査済資料。
・『講座禅 第6巻 禅の古典』(筑摩書房,1974:書庫188/308/6) ←p267~280 「中島鉄心著「虚堂録」」があるが、該当の句はなし。
・『茶席の禅語大辞典』 (淡交社,2002:R188.8/チ02/)
・『禅語辞典』 (思文閣出版,1991: R188.8/コ91/)
・『中国古典名言事典』 (講談社,1993:R159.8/モ93/)
・『禅語の茶掛を読む辞典』 (講談社,2002:791.6/オ02/)
- 事前調査事項
- NDC
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- 茶道 (791 8版)
- 各宗 (188 8版)
- 参考資料
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- 【資料1】 『一行物 下巻 新版 禅語の茶掛』 芳賀 幸四郎/著,淡交社,1996.5 (p346~349「秋風淅々秋水冷々」 791.6/ハ/2 )
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【資料2】 『国訳禅宗叢書 第2輯第6巻』 国訳禅宗叢書刊行会/編,第一書房,1974
(p14、p16 書庫188.8/コ/2-6
) -
【資料3】 『茶席の禅語早わかり 茶の湯ハンドブック』 有馬 頼底/著,主婦の友社,1994.12
(p159「秋風淅々秋水冷々」 791.6/ア94/
)
- キーワード
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- 虚堂智愚
- 秋風の偈
- 虚堂録
- 禅語
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000085757