レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/05/18
- 登録日時
- 2014/06/11 00:30
- 更新日時
- 2014/06/13 16:52
- 管理番号
- 6000016362
- 質問
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解決
全国に天測点は40箇所ほどあると聞いたが、正確な位置や数を知りたい。
- 回答
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天測点について詳しく書かれた資料は発見できず。『続 一等三角点全国ガイド』に、全国に48箇所ほどあるとの記載があり。関連新聞記事などもご紹介した。
- 回答プロセス
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448(地図)の書架を探す。
『地図と測量のQ&A』(日本地図センター)p76「基準点とは?」に、天測点について、国土地理院が用いる測地測量の基準点のひとつだが地形図には表示されないとの記載があり。全国の位置などは言及なし。
『地図はどのようにして作られるのか』(ベレ出版)p72-118「地図作りの土台と骨組みを作る」では、測量がなぜ必要かや、三角測量と天文測量の関連などについての記載があり。天測点については言及なし。
朝日新聞記事データベース「聞蔵Ⅱビジュアル」で「天測点」を調べる。「(あきた時評)東北自然歩道 新「新・奥の細道」見たい 藤原優太郎さん /秋田県 」(2008.5.28 秋田朝刊)に、秋田県横手市三森山の天測点について、全国で45カ所しかない天文測量をした際のコンクリート製の測量台で、戦後に地図作製のために経緯度を実測した近代化遺構のひとつとの記載があり。
また「みつばちの目 /福島県」(2010.4.28 福島朝刊)には県内の高旗山の天測点について、高さ約1メートルのコンクリートの四角柱がある天文測量用の基準点で、戦後のわずかな期間に全国48カ所に設置されたうちのひとつとの記載があり。
『登山案内 続 一等三角点全国ガイド』(ナカニシヤ出版)p153のコラム「天測点・經緯度観測天點・天文台」に、天測点がある一等三角点が全国に48ほどあり、それらはコンクリート製台座上面の基準点に観測機器を設置し、三角点の座標を規正するために天測したものであるとの記載があり。『登山案内 一等三角点全国ガイド』(ナカニシヤ出版)には天測点についての記載はなし。
Googleで「天測点」を検索すると、下記のような個人サイトがヒット。
http://homepage2.nifty.com/sangaku/ftp/datums/datums02.htm
http://www.geocities.jp/s_shimizu_2000/sankaku/Tensokuten-n.html
これらも併せてご紹介した。
なお、下記の本には天測点についての記載はなかった。
『最新測量学 第2版』(森北出版)
『実務測量に挑戦!基準点測量』(電気書院、豊中市未所蔵、大阪府立図書館より借用)
『測量 その基礎と要点』(共立出版、豊中市未所蔵、大阪府立図書館より借用)
上記3冊には測量の歴史についての簡単な記載はあるが、天文測量については言及なし。
『地図をつくった男たち』(原書房)には、明治期から戦前にかけての測量や標石にまつわるさまざまな逸話が紹介されているが、戦後の測量についてはアメリカ軍とのかかわりが主で、天測点にはふれていない。
『京都府の山』(山と渓谷社)p118-119「鷲峰山(じゅうぶさん)には天測点についての記載はないが、一党三角点「鷲峰山」の位置について、釈迦岳という峰にあると記載があり。なお鷲峰山の最高峰は空鉢峰(くうはちのみね)。
また近代化遺産・産業遺産に関連する下記の本には、測量に関する記載はなし。
『日本の近代化遺産』(岩波書店)
『近代化遺産を歩く』(中央公論新社)
『日本の土木遺産』(講談社)
『図説 日本の近代化遺産』(河出書房新社)
『近代化遺産 ろまん紀行』東日本編・西日本編(中央公論新社)
『未来につなぐ人類の技 産業遺産』(大河出版)
『近代化遺産探訪』(エクスナレッジ)
『日本の土木遺産』(森北出版)
『写真集成 日本の近代化遺産』1~3(日本図書センター)
- 事前調査事項
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京都府宇治田原町・釈迦岳の一等三角点の近くで見た。
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 参考資料
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- 『地図と測量のQ&A』日本地図センター/編集(日本地図センター)
- 『一等三角点全国ガイド 続』一等三角點研究會/編著(ナカニシヤ出版)
- キーワード
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- 天測点(テンソクテン)
- 一等三角点(イットウサンカクテン)
- 測量(ソクリョウ)
- 天文測量(テンモンソクリョウ)
- 登山(トザン)
- 地理(チリ)
- 地図(チズ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000154150