【本渡市章】
合併後の事務処理がほぼ終わり、本渡市建設の基礎づくりがしだいに進んでくると、市民の意識も高まりをみせてきた。こうした人々の気運を少しでも盛り上げ、市民生活のよりどころにしようと制定されたのが、市章であり、市の歌、市の花、市の木、市民憲章であった。これらが制定された時期は異なっているが、制定の願いはふるさとの自然をたたえ、古い歴史的伝統の中に生きてきた先人の尊い努力に心からの敬意を表し、限りなく伸びゆく大本渡市の原動力として、市民の共同の大切さや郷土愛の心情をはぐくみ育てようとするものであった。
その中では市章の決定がモットも早く、昭和29年12月22日に制定された。この市章は一般公募により決定、本渡市の頭文字である「本」を波頭に図案化し、力強い躍進を表している。市章は現在市民の活動全般にわたり愛用され、親しみのあるシンボルマークとして定着した。
【牛深市章】
昭和29年10月20日全体協議会決定。
「う」を四つ合せ「牛」と読ませ、市の県下第一の漁港、商港都市として、力強く伸び行くを印象づけたもの。
【栖本町章】
1962年(昭和37年)12月1日町章制定。
栖本の「栖」をひらがなで「本」を漢字において図案化したもので、町民の調和を基本とし、たくましく発展する栖本町の姿を太い円で示したもの。
【新和町章】
昭和60年11月3日制定。
合併した3ヶ村を新和の「シ」で図案化し、中央の円は町民の和を表現し、三ッの極線は新和町が力強く連携を保って発展することを象徴する。
背景の緑は自然に恵まれ、自然を愛する新和町民の心の表現である。
【五和町章】
昭和40年5月1日制定。
「五」の図案化。破調美で表し矢印は町の力強い向上発展を、また破頭は早崎海峡を象り、町の躍動と、円は円満融和を示したもの。
【河浦町章】
制定日は不明。
河浦町の「河」を図案化したもので、町民の融和と飛躍発展の願いが込められている。
【天草町章】
昭和40年6月20日制定。
天草町の「ア」と「マ」の二字を組み合わせて図案化したもので、住民の融和団結を太い円で表現し、さらに町民のたくましい飛躍発展を上下の鋭角で象徴しています。
【有明町章】
昭和41年11月15日制定。
有明町の「有」を図案化したものです。円形は団結と平和を表し、上部の右に伸びる鋭角の線は町の発展と飛躍を示し、波頭形は有明町の眼前に広がる豊かな海を表現しています。
【御所浦町章】
昭和48年11月11日制定。
「御」「所」を図案化したもので黒の部分は「本島」「牧島」「横浦島」三つの島と天皇のシンボルである「勾玉」白い部分は「日」「月」を表したものすなわち景行天皇由緒の地。
御所浦は勾玉の精神を町是とし日進月歩を念頭するものであるという発想のもとにこの図案が出来た。
【倉岳町章】
昭和40年6月、合併十周年・町制施行五周年を記念して全国から募集し、佐賀県の川内繁次氏の作品が採用された。倉岳の「ク」を図案化、三文字を組み合わせて浦、棚底、宮田の三村の合併と団結、また山形で町の象徴「倉岳」を表現している。中の破頭は不知火海を表している。