レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20160921
- 登録日時
- 2019/04/12 00:30
- 更新日時
- 2019/04/17 00:30
- 管理番号
- 徳郷20160906
- 質問
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解決
1980年代、国鉄小松島線廃止に伴い、小松島駅から徳島駅までの鉄道連絡が絶たれるということで、大阪の南海電鉄小松島線と同区間に電車路線を敷こうとしたというのは本当か。
計画があった場合、敷設の特許願いをいつ出して、いつ却下されたのか、内容と年月日を知りたい。
- 回答
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『日本一短い小松島線物語 存続への記録』(田村直一/著 田村直一 1984.09)
市議会や地域住民が小松島線の存続運動に取り組んだ記録で、所蔵資料の中で最も詳細にまとめられている。正式な敷設計画とは異なるかもしれないが、南海フェリー株式会社に関する記述がある。以下に記述有り。
p204(昭和58年)「9月6日にはさつき会と南海フェリー小松島営業所が、5回目の存続運動旅行をした。そうして特定地方交通対策協議会も3回目を迎えた。」
p207-208「昭和58年10月12日、南海フェリーの常務ほか幹部二人が市長を訪ねて、『輸送企業にとって鉄道との連携は、是非必要なので、鉄道を残す方向で努力していただきたい。南海フェリーもできるだけ協力したい。』と申し入れた。」
p208-210「国鉄・小松島線を守る会役員名 昭和58年5月現在」に
「幹事 南海フェリー営業部長 石谷得一」「幹事 南海フェリー営業所長 松崎欽一」
両氏の名前が見られる。
昭和59年7月25日の第6回小松島線特定地方対策協議会にて小松島市長が「バス輸送か第三セクター方式による鉄道維持か、二者択一へ方向転換したい」と正式表明し、事実上小松島線は廃止の方向に決まったようですが、昭和58年10月12日からこの間、南海電鉄および南海フェリー株式会社に関する記述は確認できなかった。
調査済みの以下の資料には、小松島線廃止に関する記述はあるが、南海電鉄および南海フェリー株式会社の敷設計画についての記述は見つけられませんでした。
〇『小松島市史 下巻』(小松島市史編纂委員会/編 小松島市 1988.02)T230 /コマ2/4-ゲ
〇『四鉄史』(四国旅客鉄道史編集委員会/編 四国旅客鉄道株式会社 1989.6)T686L /シコ3
〇『日本鉄道のあゆみ』(和田住夫/著 和田住夫 1991.10)T686 /ワタ
〇『国鉄四国白書 草創・破壊から再成へ』(田中誉/著 国鉄労働組合四国地方本部 1986)T686 /タナ
〇『南海電気鉄道百年史』(南海電気鉄道株式会社/編 南海電気鉄道 1985.05)686.9 /ナン
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 鉄道運輸 (686 8版)
- 参考資料
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- 日本一短い小松島線物語 存続への記録 (T686タム田村直一/著 田村直一 1984.09)
- キーワード
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- 国鉄、 小松島線、 南海電鉄、 鉄道、 電車
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000254826