レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/07/19
- 登録日時
- 2008/10/18 02:20
- 更新日時
- 2024/03/30 00:32
- 管理番号
- M08071911420611
- 質問
-
宇宙に果てはあるのか
- 回答
-
『宇宙に果てはあるか』の第2章「宇宙に果てはあるか 相対論的宇宙モデル」に宇宙の果てについての歴史的な変遷について述べられている。p.44-45には「「宇宙に中心や果てのような特別な場所はない」という基本的なアイデアは,大半の宇宙論研究者に受け継がれている。」と書かれており,「宇宙に果てはない」という考え方が主となっていることがわかる。しかし,「宇宙の果て」という表現は,別の意味で使われることがある。『宇宙の果てをみると宇宙の始まりがみえる』のp.105-106に「われわれの宇宙には果てがある!」という項目がある。ここに,「宇宙の情報は光(電磁波)が運んでくるので,暗くて見えなければ情報がありません。情報のない世界は「あってもない世界」です。その意味で,情報がやってくる,地平線からこちらがわれわれの宇宙で,地平線は宇宙の果てということになります。カントは宇宙を無限と考えましたが,現代宇宙論の宇宙はこの意味で有限です。(中略)果て(地平線)までの距離は2003年に発表されたアメリカ・NASAのWMAP衛星による観測で137億光年となっています。」と書かれている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 恒星.恒星天文学 (443 9版)
- 参考資料
-
- 吉田伸夫著『宇宙に果てはあるか』新潮社,2007,207p.参照はP.44-45.坪内忠太著『宇宙の果てをみると宇宙の始まりがみえる』新講社,2006,224p.参照はp.105-106
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2008071911474820611
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢, 高校生, 中学生
- 登録番号
- 1000048183