レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/06/24
- 登録日時
- 2014/10/02 00:30
- 更新日時
- 2014/11/09 11:14
- 管理番号
- 6000000961
- 質問
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解決
昔の豊中の公民館長だった学者の人が東洋初のロボットを作ったと聞いたことがあるが、このことについて詳しく知りたい。
- 回答
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ロボットの名は学天則、作成者は西村真琴。『奇想科学の冒険』などに学天則についての記載があり。
- 回答プロセス
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当館所蔵の新聞記事データベースを調べる。
朝日新聞記事データベースでは「(勝手に関西世界遺産)学天則 宮田珠己 【大阪】 」(2008年8月7日夕刊)などがヒット。ロボットの名は学天則、作成者は西村真琴。大阪市立科学館に復元したレプリカがあるとのこと。
読売新聞記事データベースでは「[異才列伝]西村真琴 「東洋初のロボット」汚れなき理想」(2011年2月6日朝刊)がヒット。『奇想科学の冒険』(平凡社)『地球は人間だけのものではない』(ゆいぽおと)に西村真琴について詳しいとあり、市内他館から取寄せて内容を確認する。
『奇想科学の冒険』(平凡社)p171-195「ロボットは聖君子の夢を見るか 西村真琴」に学天則の詳細と、西村真琴の略歴などがあり。北海道帝大水産専門部教授(植物学)から大阪毎日新聞論説員学芸部顧問となり、昭和3年に京都で開催された昭和天皇御大礼記念博覧会に、文字を書き微笑むロボットを出展したとのこと。学天則の名は「天則に学ぶ」(生物の自然の理法、植物学に基礎をおいた共存共栄の理念に従う)という意味からの命名とあり。その後昭和7年には上海を訪れて傷ついたハトを連れ帰ったことから魯迅に詩を贈られたこと、戦後には豊中市議会議員・豊中市公民館長を勤めたことなどが記載されている。
また『地球は人間だけのものではない エコロジスト西村真琴の生涯』(ゆいぽおと)は豊中市制施行50周年を記念した、真琴の次男で俳優の西村晃による講演をきっかけにまとめられた西村真琴の伝記。学天則についてはp79-85に記載があり。
このほか『新修豊中市史』第2巻通史2・第11巻社会教育(豊中市)を調べたが、西村真琴についての記載は多数あるものの、学天則についてはふれられていなかった。
なお西村真琴と魯迅については、https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000129900 に詳しい。
- 事前調査事項
- NDC
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- 科学史.事情 (402 9版)
- 参考資料
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- 『奇想科学の冒険』長山 靖生/著(平凡社)
- 『地球は人間だけのものではない』畑中 圭一/著(ゆいぽおと)
- キーワード
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- 西村真琴(ニシムラ マコト)
- 学天則(ガクテンソク)
- ロボット
- 歴史
- 豊中(トヨナカ)
- 科学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土,人物
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000160472