レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20180319
- 登録日時
- 2019/10/29 00:30
- 更新日時
- 2020/03/24 18:40
- 管理番号
- 中央-2019-11
- 質問
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解決
1 日本で飲酒可能な年齢が20歳以上になったのはいつか。
2 飲酒可能な年齢が20歳以上になる前は、何歳でも飲酒してよかったのか。
- 回答
-
1 法令データを検索できる 「e-Gov法令検索」(総務省行政管理局)(https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0100/ 最終アクセス日:2019年7月25日)で<飲酒>をキーワードに検索すると、「未成年者飲酒禁止法」の1件が該当する(最終検索日:2019年7月25日)。
第一条に「満二十年ニ至ラサル者ハ酒類ヲ飲用スルコトヲ得ス」とあり、同法の附則に 「本法ハ大正十一年四月一日ヨリ之ヲ施行ス」とある。
資料1の「第九章 未成年者飲酒禁止法を成立させる」(p.177-208)に同法の成立の経緯が載っている。この中の「ついに成立」(p.205-208)の記述から、同法の成立は大正11年3月25日とわかる。
2 1922(大正11)年施行の「未成年飲酒禁止法」以前に、飲酒年齢に関する法律が制定されていたかを調べるため、廃止法令の情報を検索できる「日本法令索引」(国立国会図書館)(http://hourei.ndl.go.jp/SearchSys 最終アクセス日:2019年7月25日)を<酒>をキーワードに検索したが、飲酒年齢に関係すると思われる法律は見出せなかった(最終検索日:2019年7月25日)。
また、都立図書館蔵書検索で件名<酒 歴史>を検索して該当した資料を調査したが、1922(大正11)年以前の飲酒年齢が定められた法律の有無について記述のある資料は見出せなかった。
参考までに、資料2のp.194に「明治期から大正初期にかけて、未成年が儀礼その他で酒を飲むことはあたりまえのものとして受け入れられていた」という記述がある。
このほか、以下のウェブサイトに未成年者の飲酒の実態に関する記述が見れられる。
「酒文化研究所 酒文化研究所レター第34号 【飲酒規制】日本の飲酒規制の成り立ち ― 未成年者飲酒禁止法の成立過程(2015年10月)」(http://www.sakebunka.co.jp/archive/letter/index.html 最終アクセス日:2019年7月25日)
p.2に「日本では未成年が当たり前に飲酒していたという実態があった」、「未成年飲酒法案には当初「但し結婚縁組に関する禮式の場合にはこの限りにあらず」(中略)など例外事項が明記され続けた」という記述がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 法律 (320 9版)
- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】根本正伝 未成年者飲酒禁止法を作った人 / 加藤 純二/著 / 銀河書房 / 1995.11
- 【資料2】酒読み ほろよいブックス / ほろよいブックス編集部/編 / 社会評論社 , 2012.12<383.8/5646/2012>
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000263079