レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/05/03
- 登録日時
- 2020/03/22 00:30
- 更新日時
- 2020/12/22 17:32
- 管理番号
- 茨城-2019-042
- 質問
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解決
下総結城氏の結城七郎の家臣について書かれている書物・史料等を探しております。
- 回答
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ご依頼のありました「下総結城氏家臣について書かれた資料」について,次のとおり資料を紹介しますので,ご確認ください。
書名の下のリンクは,国立国会図書館サーチの書誌情報へのリンクです。
「国会デジタル・図書館送信対象」とある資料については,国立国会図書館デジタルコレクションで図書館送信対象となっている資料です。図書館送信対象図書館でご覧になり,著作権法の範囲内で複写をすることもできます。
また,「貸出可」とある資料は,お住まいの地域の図書館を通じて貸出することができます。
手続きについては,お住まいの地域の図書館にご相談ください。
(1)『結城市史 第4巻 古代中世通史編』(結城市史編さん委員会/編 結城市 1980)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I002631743-00 ※国会デジタル・図書館送信対象 ※貸出可
「第4編 戦国・織豊時代の結城地方」の「第1章 戦国時代の結城領」に,「結城氏と家臣団」の節(p.595-624)があり,家臣団の概略,晴朝の重臣,側近の家臣,一般の家臣等の項目を立てて解説されています。
「家臣団の概略」の項目に「戦国時代の結城氏の史料の中には、こうした家臣団の名前や知行地を書き上げた「給人帳」とか「分限帳」などと呼ばれる帳簿類がまったく伝存していないので、その全体像を具体的に知ることは難しい。」(p.601)とあり,断片的に文書にあらわれた結城氏の家臣の名97人ををひろいあげて作成した「第5表 文書に見られる結城氏の家臣たち」(p.599-600)が掲載されています。
以降の項目では,第5表や史料を用いて解説しています。同じ巻の史料補遺や下記(2)『結城市史 第1巻』に史料を収録しているものについては,該当ページも記載されています。
「第2章 結城領の人々の生活」では,「主従の秩序」や「家臣の生活」等の節があり,「結城氏新法度」を元に解説しています。
「第4章 結城秀康」には,「越前転封」(p.753-761),「結城家臣のその後」(p.761-766)の節があり,結城晴朝の次に結城家を継いだ秀康以降の家臣団の動向について解説があります。
(2)『結城市史 第1巻 古代中世史料編』(結城市史編さん委員会/編 結城市 1977)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I002601047-00 ※国会デジタル・図書館送信対象 ※貸出可
結城市域を中心とした旧下総国結城郡地域およびその周辺に関する史料,結城氏及び有力庶子家山川氏,結城氏と同盟関係にあった多賀谷氏・水谷氏などの全国各地に伝存する史料を採集編さんしたものです。
古文書は,家別(所蔵者別)・年代順になっていますので,上記(1)『結城市史 第4巻』より必要に応じて参照されるのがよろしいかと存じます。
(3)『結城の歴史』(結城の歴史編さん委員会/編 永原 慶二/監修 結城市 1995)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002559917-00 ※貸出可
『結城市史』を基礎に作成された,概説版です。
「Ⅱ 中世」に「結城氏新法度と家臣団」(p.146-157)の節があり,家臣団について解説があります。
(4)『中世常総名家譜 下巻』(石川 豊/著 暁印書館 1992)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002166140-00 ※貸出可
上記(2)『結城市史 第1巻』の紹介に挙げた結城氏,山河氏(山川氏),多賀谷氏,下妻氏,水谷氏の項があります。
(5)『下総結城氏』(荒川 善夫/編著 戎光祥出版 2012)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I023981030-00 ※貸出可
荒川善夫著「下総結城氏と南河内地域の家臣」が収録されています(p.266-296)。
旧栃木県南河内町を中心とした地域の家臣団について説明されています。
(6)『結城の郷土史』(石島 滴水/著 崙書房 1973)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I002641982-00 ※国会デジタル・図書館送信対象 ※貸出可
秀康の越前転封の際,結城に残った「結城十人衆」について解説した項目があります(p.237-238)。
なお,結城十人衆については,上記(1)『結城市史 第4巻』の「一般の家臣たち」の項でも紹介されています(p.609-610)。
(7)『郷土文化 第23号』(茨城県郷土文化研究会/編 茨城県郷土文化研究会 1982)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000005585-00
石島滴水/著「結城十人衆-結城氏の旧臣高徳家-」が収録されています(p.105-109)。
※その他確認済資料
・『結城市史 第2巻 近世史料編』(結城市史編さん委員会/編 結城市 1979)
・『結城市史 第5巻 近世通史編』(結城市史編さん委員会/編 結城市 1983)
・『戦国大名論集 3 東国大名の研究』(佐藤 博信/編 吉川弘文館 1983)
- 回答プロセス
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(1) OPACを「結城氏」「結城 家臣」で検索し,資料を確認
・『下総結城氏 シリーズ・中世関東武士の研究 第8巻』
P.266~296「下総結城氏と南河内地域の家臣」→栃木県南河内町が対象地域
p.272-291「下総結城氏と南河内地域の土豪層」の節に,舘野氏,秋山氏,野口氏,大嶋氏2氏,海老原氏2氏,坪山氏,藤沼氏,稲見氏,神戸氏,田嶋氏が取り上げられている。
p.294-295「南河内地域に関する下野結城氏・下妻多賀谷氏の所領宛行状・寄進状・官途受領状等一覧」が掲載されています。
巻末に略系図,年表あり
・『戦国期東国の権力と社会 中世史研究叢書 23』 p.181~212にもほぼ同じ内容あり
・『結城の歴史』
p.146~157「結城氏新法度と家臣団」
p.168~169「十七代晴朝」
(2)『結城の歴史』の記述より『結城市史』を確認
→中世の巻に記述あり(通史編・史料編とも) 一番詳しい
近世の巻にも,序盤に「結城十人衆」等について記述があるが,中世の巻に含まれる内容が主のため,省略
『結城市史』の記述より『新編常陸国誌』を確認→×
(3)「結城十人衆」でOPACを検索,資料を確認
(4)郷土資料の結城市の歴史の書架(L202/ユウ)をブラウジング→『結城の郷土史』
- 事前調査事項
- NDC
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- 関東地方 (213 9版)
- 参考資料
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- 結城市史 第4巻 結城市史編さん委員会/編 結城市(当館請求記号:イ202/ユウ/4)
- 結城市史 第1巻 結城市史編さん委員会/編 結城市(当館請求記号:イ202/ユウ/1)
- 結城の歴史 結城の歴史編さん委員会/編 結城市(当館請求記号:イ202/ユウ/)
- 中世常総名家譜 下巻 石川 豊(1917~)/著 暁印書館(当館請求記号:イ271/イシ/2)
- 下総結城氏 荒川 善夫/編著 戎光祥出版(当館請求記号:イ271/アラ/)
- 結城の郷土史 石島 滴水(1910~)/著 崙書房(当館請求記号:イ202/ユウ/)
- 郷土文化第23号 茨城県郷土文化研究会/編 茨城県郷土文化研究会
- キーワード
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- 結城家(ユウキケ)
- 家臣団(カシンダン)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000276257