レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年04月20日
- 登録日時
- 2013/11/21 14:34
- 更新日時
- 2013/11/21 14:34
- 管理番号
- 9000008147
- 質問
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解決
ギリシア神話の「エロスとプシュケ」について調べているが、詳しい解説があるか。またアプレイウスが書いたものはあるか。
- 回答
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『世界神話大図鑑:神話・伝説・ファンタジー』(アリス・ミルズ監修 東洋書林 2009年)等に詳しい解説・あらすじがある。また、アプレイウスは『変身物語』(通称『黄金の驢馬』)に「アモルとプシュケ」の話を挿話として使用した。『黄金のろば(岩波文庫)』上巻(アプレイウス作 岩波書店 1977年)等で確認できる。詳細については照会資料をご確認下さい。
- 回答プロセス
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1.ギリシア神話、ギリシア古典文学の事典を調査。
・『世界神話大図鑑:神話・伝説・ファンタジー』(アリス・ミルズ監修 東洋書林 2009年)p49-55「エロースとプシュケ-」の項に詳しい解説・あらすじ。
※次のものには「エロス」「プシュケ」それぞれの項に比較的詳しい解説・あらすじがある。
・『ギリシア神話物語事典』(バーナード・エヴスリン著 原書房 2005年)p64「エロス」の項,p202-204「プシュケ」の項
・『図説ギリシア・ローマ神話文化事典』(松村一男訳 原書房 1997年)p61-63「エロス」の項,p179-180「プシュケ」の項
・『ギリシア・ローマ神話事典』(マイケル・グラント共著 大修館書店 1988年)p161-163「エロス」の項,p434-438「プシュケ」の項
・『西洋古典学事典』(松原國師著 京都大学学術出版会 2010年)→p343「エロス」の項,p1028-1029「プシュケ」の項→「特にアープレイユスの『変身物語』(通称、黄金の驢馬)中の物語-プシューケーが重なる試練を経たのち、ついにエロースと結ばれるというロマンティックな御伽噺-で名高い」。p104「アープレイユス」の項「(「変身物語」は)ギリシアの物語を基に、興味深い奇談・挿話をふんだんに盛り込んだ風刺小説」。
※次のものは「エロス」「プシュケ」それぞれの項があるが、詳しい解説ではなかった。
・『ヴィジュアル版世界の神話百科:ギリシア・ローマ/ケルト/北欧』(アーサー・コットレル著
原書房 1999年)[資料番号0103783783]p48,p123
・『神話・伝承事典:失われた女神たちの復権』(バーバラ・ウォーカー著 大修館書店 1988年)[資料番号0101426658]p229,p656
2.『西洋古典学事典』に記述のあった「変身物語(Metamorphoses)」(別名「黄金の驢馬(Asinus Aureus)」を確認。
・『黄金のろば(岩波文庫)』上巻(アプレイウス作 岩波書店 1977年)→p125-182に該当の挿話
・『アモルとプシュケ(アモルとプシュケ叢書)』(アプレイウス原作 而立書房 1992年)※「変身物語」の挿話の部分。
3.NDC164.3の書架でブラウジング。次の資料にギリシア神話の「アモルとプシュケ」のあらすじや概要があった。
・『ギリシア・ローマ神話ものがたり』(コレット・エスタン著 創元社 1992年)[資料番号0102493525]→p242-245「アモルとプシュケ」の項。
・『ギリシア神話』(串田孫一著 雪華社 1982年)[資料番号0100173632]→p29-39「愛の神エロスが恋をした話」
- 事前調査事項
- NDC
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- 神話.神話学 (164 9版)
- ギリシア文学 (991 9版)
- 参考資料
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- 『世界神話大図鑑:神話・伝説・ファンタジー』(アリス・ミルズ監修 東洋書林 2009年) (p49-55)
- 『ギリシア神話物語事典』(バーナード・エヴスリン著 原書房 2005年) (p64、p202-204)
- 『図説ギリシア・ローマ神話文化事典』(松村一男訳 原書房 1997年) (p61-63、p179-180)
- 『ギリシア・ローマ神話事典』(マイケル・グラント共著 大修館書店 1988年) (p161-163、p434-438)
- 『西洋古典学事典』(松原國師著 京都大学学術出版会 2010年) (p343、p1028-1029)
- 『黄金のろば(岩波文庫)』上巻(アプレイウス作 岩波書店 1977年) (p125-182)
- 『アモルとプシュケ(アモルとプシュケ叢書)』(アプレイウス原作 而立書房 1992年)
- キーワード
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- ギリシア神話
- エロス
- プシュケ
- 「エロスとプシュケ」
- 「アモルとプシュケ」
- 「黄金の驢馬」
- 「変身物語」
- アプレイウス
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 『西洋古典学事典』(松原國師著 京都大学学術出版会 2010年)によると、「アモルトプシュケ」の話は、「来世における永遠の幸福を約束する神話として主にプラトーン主義哲学者に採り上げられたほか、ボッカッチョやコルネイユ、モリエール、リュリら後代の文学者・芸術家たちによっても作品の題材に好んで用いられている。なおプシューケーから今日のpsychology(〈英〉心理学)やpsychoanalysis(〈英〉精神分析学)等々の用語が造られた。」
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 思想・宗教一般
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000141043