レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年2月10日
- 登録日時
- 2011/10/13 17:56
- 更新日時
- 2012/04/26 17:55
- 管理番号
- 中央-1-00270
- 質問
-
解決
沖縄の地名で東風平(こちんだ)や南波平(みなみなみひら)など”平”がつくもの、上里・東里・大里など”里”がつくものがある。この”平”や”里”の意味を知りたい。
- 回答
-
以下の資料を紹介した。
”平”
『沖縄語辞典』 内間 直仁/編著 研究社 2006.5
p233 ヒラ(平)=坂。地名を冠してウフタビラ(太田坂)、ジャーガルビラ(謝苅坂)など。フィラともいう。
『角川日本地名大辞典 47 沖縄県』 「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編 角川書店 1986.7
p50 左下、「言語と地名」の解説中に記述あり。
・急勾配の坂道を、下から上にのぼる時はヒラ(坂)下るときはサカ(坂)とよぶ。
・ヒラに「平」をあてているのは、平地ではなく、時として急な勾配の「坂」を表している場合があると思われる。
”里”
『沖縄大百科事典 中 ケ〜ト』 沖縄大百科事典刊行事務局/編集 沖縄タイムス社 1983
p218 サト〔里〕村の意。<里>名のついている村は全国にまたがり、琉球弧の島々でも大里・中里・下里・などのごとく里名の村が多い。里すなわち村であることは<島島・里里>の語があること、また<故里><里帰り>のことばによっても知ることができる。このことによって現在そこに村がなくとも、<…里>などと呼ばれ、里と関係した地名をもつ場所は、かつてそこに村があったことの判断材料になる。
また、以下の沖縄の地名に関する資料も、埼玉県内図書館からとりよせて紹介した。
『沖縄地名考』 宮城 真治 沖縄出版 1992
『地名を歩く』 南島地名研究センター ボーダーインク 2006
『南島風土記』 東恩納 寛惇 沖縄郷土文化研究会 1974
『南島地名考』 田名 真之 ひるぎ社 1984
『沖縄の地名考』 奥田良 寛春 月刊沖縄社 1971
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
「日本国語大辞典」や「広辞苑」は見てみたが、沖縄での意味は載っていなかった。
- NDC
-
- 日本 (291)
- 方言.訛語 (818)
- 参考資料
- キーワード
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- 沖縄
- 地名
- 平
- 里
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000092227