レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20150328
- 登録日時
- 2017/11/15 00:30
- 更新日時
- 2018/03/22 15:56
- 管理番号
- 広県図20140190
- 質問
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解決
『雲根志』に記載されている「安芸国蛤山(はまぐりやま)」は,現在のどの山を指しているのかが知りたい。
- 回答
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次のとおり調べたが,「安芸国蛤山」がどの山であるのかは不明。(【 】は当館請求記号。)
<出典>
『雲根志』木内石亭/著,今井功/訳注解説,築地書館,1969【N459.2/Ki81-2】
p.426-427 貝化石[かいのかせき]
「至品の貝石種々あり。ここにてうつせ貝という。」の産地として,「備後国太(帝)釈峡、庄原、同国三吉」とともに「安芸国蛤山」と記されている。
<調査過程>
広島県の地名辞典類には「蛤山」なし。
山名辞典類には「蛤山」あるが,広島県なし。
『芸藩通志』【H291.01/R12Cア/1~】で各郡の山を調べたが,「蛤山」はない。備後国の物産に「貝石」の記載があったが,安芸国では見付からず。
『同 巻4』頼杏坪/[ほか]編著,国書刊行会,1981(復刻版 広島図書館 1914年刊)【H291.01/R12Cア/4ア】
[芸藩通志巻百十八 備後国奴可郡三]
p.1942「貝石 福代、粟田、大屋三村の内にあり、」
『同 巻5』頼杏坪/[ほか]編著,国書刊行会,1981(復刻版 底本 広島図書館 1915(大正4)年刊)【H291.01/R12Cア/5ア】
p.2004「貝石 庄原宮内二村の界に山あり、半腹以下、一面の軟石あるを砕けば、石中より螺鈿の類種の石貝を出す、宮内村本郷西の山にも同じく此種ありといふ、」
『日本歴史地名大系 35 広島県の地名』平凡社,1982.05【R291.03/N7714/35】
p.128 宮内村 庄原市宮内村
「庄原村と当村の境付近には新生代第三紀の備北層群下部層があり、化石の多いことで有名である。(略)「庄原雑録」は(略)備後国三上郡庄原の人がもらたした貝石を見て詠んだものとしている。」
『解説庄原雑録』増原卓三/編,庄原市郷土史研究会,1991.08【H21.91/マスタ91ア】
p.63-64「一 名勝貝石 田の地山北の麓、」
備北層群については,次の資料に記述あり。
『広島の地質をめぐって(増補版)』鷹村権/著,築地書館,1987(日曜の地学 7)【H45/Ta45aイ】
p.101-104 備北層群の主な露頭
p.105 庄原付近の備北層群の化石一覧
ハマグリあり。
『中国地方地質学ロマンの旅:景勝・奇岩をたずねて』友成才/著,第一法規出版,1991.12【H45/トモサ91ア】
p.96-98 備北層群とアキの化石(県天然記念物)
『広島県 地学のガイド』広島県地学のガイド編集委員会/編,コロナ社,1979.6(地学のガイドシリーズ 7)【H45/H738イ】
p.9-12 備北層群
p.100-124 三次市とその周辺
p.134-146 庄原市付近
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291)
- 参考資料
- キーワード
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- 蛤山
- ハマグリ山
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土 地名
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000224826