レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年12月18日
- 登録日時
- 2021/01/28 17:07
- 更新日時
- 2021/02/16 11:41
- 管理番号
- 相-200019
- 質問
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解決
フランス語で書かれてフランスで出版された本で、戦前の日本で(日本の警察によって)輸入禁止措置が取られた本の題名と、輸入禁止の理由について書かれたリストを見たい。
とくに昭和元年~昭和20年、なかでも昭和8年(1933年)前後に輸入禁止になった本の題名と禁止理由について知りたい。
- 回答
-
・『出版警察概観 昭和5~10年 (全3巻)』内務省警保局編 竜渓書舎 1981
昭和5年から昭和10年にかけて作成された「出版警察概観」を復刻し三冊にまとめた資料です。例えば「昭和七年中に於ける出版警察概観」(『出版警察概観2』)では、「第二編 出版物の取締状況」の「第一章 行政処分」の「第一節 発売頒布の禁止」にP.49~69「第三、外國出版物の禁止」があり「(イ)内國発売頒布禁止」と「(ロ)輸入禁止」が掲載されています。根拠となる法律と禁止となった出版物についての記述があり「最近十年間に於ける外國出版物発売禁止件数表」「昭和七年度に於ける外國出版物発売頒布禁止件数発行国別調」「外國出版物安寧禁止件数内容別調」などから「発行國別」「種別」で「佛蘭西」「佛蘭西語」の資料が確認できます。年度によって記載内容等の違いがありますので詳細についてはご自身でご確認ください。
「昭和七年中に於ける出版警察概観」については「国立国会デジタルコレクション」でご覧になることができます。 (https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1915504)
・「2-3.出版警察関係資料」(国立国会図書館 リサーチ・ナビ)
「検閲事務を行っていた内務省警保局が、非公開の内部資料として作成した」出版警察関係資料情報が紹介されています。
〈出版警察報〉1928年10月から1936年10月まで、および1940年8月から1944年3月まで、納本統計、分野別点数などを収録。
〈出版警察資料〉1935年6月から1940年6月まで、納本統計、分野別点数などを収録。
〈出版警察概観〉1930年から1935年まで、出版物の発行状況などのデータ(1919年からのデータ)を収録。『出版警察報』を集約した年刊資料。
(https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-100049.php)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
国立国会図書館のリサーチ・ナビの「国立国会図書館所蔵の発禁本」には、日本語で書かれて日本で発行された発禁本しか載っていないようです。
- NDC
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- 図書の販売 (024)
- 参考資料
- キーワード
-
- 図書
- 発禁
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000293107