レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年01月06日
- 登録日時
- 2019/01/06 14:58
- 更新日時
- 2019/02/01 18:24
- 管理番号
- 2019.1-2
- 質問
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解決
江戸時代の1石は現在の価値ではいくらになるのか。
- 回答
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■図書
『近世後期における主要物価の動態 増補改訂』(三井文庫/編 東京大学出版会1989年)
大坂・江戸・京都と相場が異なることに加え、「肥後米」「加賀米」など米の生産地、年代によっても価格が違う。
全て「1石ニ付 銀〇匁」という表示。
『新修近世賃金物価史史料』(小柳津 信郎/著 成工社出版部 2018年)
「米」の項目→時代や地域で価格が違う。
「金・銀・銭相場」の項目→江戸は金を使用し、上方は銀を使用しており、金・銀は変動相場だったことが分かる。
『近世物価政策の展開』(土肥 鑑高/著 雄山閣 1987年)
巻末付録に「近世米価表」があり、大阪米相場と京都小売米価・地方米価が1601年~1867年載っている。
また、金・銀・銭三貨相場変動表もあり、慶長14年~慶応3年の相場が分かる。
『江戸物価事典』(小野 武雄/編著 展望社 1991年)
「米1石宛年平均相場表」あり。どこの相場かは不明。1596年~1756年の価格が分かる。
「米相場表」大阪相場の「肥後米」「加賀米」「筑前米」の1802年~1866年の価格が分かる。
『歴史考証事典 第6集』(稲垣 史生/著 新人物往来社 1990年)「不可能か 石→円の換算法」
1石が140kgという重量から現在の1kgあたりの標準米米価から1石の価値を円で換算している。
■インターネット
「日本銀行金融研究所貨幣博物館HP>お金の歴史>お金の歴史に関するFAQ>お金の歴史に関するFAQ(解答)」
「Q5.江戸時代の一両の現在価値はいくらですか?」
【https://www.imes.boj.or.jp/cm/history/historyfaq/answer.html#a05】(2019.1.6最終確認)
米価から換算した江戸初期、中~後期、幕末の3つの時期の1両の価値が書かれている。
そのページから「お金の豆知識 江戸の1両は今のいくら?」のページへのリンクが貼られている。そのページに米1石(150kg)=1両(18世紀)として現在の円に換算する式がある。
千葉市中央図書館の事例も役に立った。
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000100692
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 貨幣.通貨 (337)
- 参考資料
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三井文庫 編 , 三井文庫. 近世後期における主要物価の動態. 東京大学出版会, 1989.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001994466-00 , ISBN 4130460382 -
小柳津信郎 著 , 小柳津, 信郎. 新修近世賃金物価史史料. 成工社出版部, 2018.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I028983213-00 -
土肥鑑高 著 , 土肥, 鑑高, 1932-2003. 近世物価政策の展開. 雄山閣出版, 1987.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001853319-00 , ISBN 463900642X -
小野 武雄/編著 , 小野‖武雄. 江戸物価事典. 展望社, 1991.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I021235768-00 , ISBN 4885460026 -
稲垣史生 著 , 稲垣, 史生, 1912-1996. 歴史考証事典 第6集. 新人物往来社, 1990.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002063253-00 , ISBN 4404017537
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三井文庫 編 , 三井文庫. 近世後期における主要物価の動態. 東京大学出版会, 1989.
- キーワード
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- 江戸時代
- 米
- 米価
- 価格
- 値段
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000249844