レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/06/02
- 登録日時
- 2012/07/20 02:03
- 更新日時
- 2012/07/20 02:03
- 管理番号
- 滋2011-1719
- 質問
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解決
「粟津野のすぐろのすすき」で始まる近江を詠んだ和歌の全文、歌の意味、作者とその略歴、収録されている歌集名を知りたい。
- 回答
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『近江百人一首』に、和歌の全文は「粟津野のすぐろのすすきつのぐめば冬立ちなづむ駒(こま)ぞいばゆる」で、歌の意味は「粟津野の、焼け焦げたすすき原に、芽が角ぐんでくる頃となると、冬のあいだ立ちしおれていた馬も、生き生きといななこうとする。」であると記されています。また同資料には、作者は「静円」で、略歴は「平安朝歌人。十一世紀の人。木幡権僧正(こばたごんのそうじょう)。長和五(一〇一六)ー承保元(一〇七四)。五九歳。父は二条関白教通(のりみち)。母は小式部内侍で和泉式部の娘。後拾遺集に二首・金葉集・続(しょく)後撰集に各一首ずつ入集。二首挙げておく。あふことの ただひたぶるの ゆめならば おなじまくらに またもねなまし(後拾遺集) ふきかえす わしのやまかぜ なかりせば ころものうらの たまをみましや(金葉集)。」とあります。収録されている歌集は「後拾遺和歌集 巻一」と記されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
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- 1 近江百人一首 滋賀県文化振興事業団∥編集 滋賀県教育委員会 1993年 S-9100- 93 p.44
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2 校注歌枕大観 近江編 森本茂∥編著 大学堂書店 1984年 S-9100- 84 p.308 -
3 近江百人一首を歩く 畑裕子∥著 サンライズ印刷出版部 1994年 S-9100- 94 p.29 -
4 近江の歌枕紀行 三品千鶴∥著 近江文化会∥編 白川書院 1977年 S-9100- 77 p.37
- キーワード
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- 和歌
- 静円
- 後拾遺和歌集
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000109163